Mr.Kの悩める囲碁日記 >月一囲碁日記 [2004年度]

月一囲碁日記

月一なのに、なぜ日記?とか突っ込まないでね。(笑)

2004年度9月の日記

◆ 先月の成績

TAISEN:認定対局なし/最終レーティング:2806(3級)

最近、書くことがなくて困っていた囲碁日記だが、今月は新たな発見があった。

きっかけは、ある上手の人との対局だった。3子局。白は、初手、小目に打った。僕は、小目の定石は、大ゲイマガカリの変化以外、あまりよく知らなかったので、まず十中八九、大ゲイマでカカることが多かったのだが、その日は、なんとなく高ガカリしてみた。すると、挟まれて、さらに、なんとなく打ってたら、案の定、久しぶりにひどい目にあった。もっとも、3子もあると、一隅で損しても、まだなんとかなるものですから、こういうことはたまにあるんですが、いつもは、やっぱり大ゲイマガカリにしておけばよかったなとしか思わない。しかし、この日は、最近 、死活の勉強ばかりしていたせいもあって、ちょっとは小目の定石も勉強したほうがいいかなと思ったのだった。

そして、実戦に出てきそうなもので、全く知らなかった小目の定石の勉強をやりだして、数日たったある日のことだった。星の布石同士の互先の対局にて、中盤、嫌なところに切りが入った。とても取れる石じゃなく、否が応にも戦いに突入。そこで、切られた石をどう動くか考えていると、ふと、 こんなところで、ある小目の定石の変化が脳裏をかすめた。なぜ・・・。・・・。・・・。えっ、あっ、、そういうことだったのか。

僕は気がついてしまいました。

と、つらつらと余計なことを書いてしまいましたが、僕が気が付いたことというのは、小目の定石は、単に隅のワカレがどうとかいうものでなく、あれは、そう、『戦いの定石』。隅に限らず、戦いになった時の筋や形の勉強になるものだということ。

僕は、ちょっと前まで、死活と手筋の勉強さえしていれば、戦いが強くなれるものと信じていて、その上で、実際に対局をこなし、うまくいかない時があれば、その都度、もっと死活の勉強しないとダメね。と自分で納得する日々を過ごしていた。

が、ここに来て、ちょっと考えが変わりました。というのは、戦いは、石が切られた(あるいは、切った)時点から始まるが、その時点で、すぐに死活力や攻め合いの力が要求されるのは実戦では極めて稀。たいていは、長い競り合いの後、たまに、 最終的に攻め合いや石の生き死にで決着がつくこともあるという程度。ということはですよ。戦いに強い=死活、手筋の力があるということにはならないのではないか。 つまり、死活、手筋の力があるというのは、戦いが強くなるための一つの条件でしかない。じゃあ、他に何が必要なのか。それが小目の定石を勉強することで分かったんですよね。

具体的には、石が切られた(あるいは切った)直後の石の運び方(動き方)。

小目の定石では、例えば、相手に切られて、逃げ出す時も、ただ単に逃げ出すことだけ考えた着手は一手もない。必ず、次に相手がぬるい手を打てば反撃できることを前提に、いったんは逃げておきますという感じ。 どうしても、ただ逃げるだけになりそうなら、フリカワリと整形を見合いにしたサバキを狙う。また、攻める側に周った際も、ただ追っかけるだけが目的の手というのも一手もない。必ず、 別に狙いがある。・・・・など、他にもいろいろあるが、小目の定石を学ぶとこれらが勉強になるんですよね。死活や手筋の問題をやっていても、このへんのことは何にも勉強になりません。古碁の棋譜並べなら、勉強になるような気もするが、 よっぽど力がないと、変化が分からないので、ただぼっと眺めることになってしまい、本当の理解までにはかなりの時間を労してしまう。やっぱり、小目の定石を勉強するのが一番だ。

よって、これからは、使う使わないに関係なく、(形を学ぶためだから、それは関係ない)小目の定石も勉強していく気になった。もちろん相手の知らない定石を覚えて、相手をはめようなんていう愚かな考えは、全く ありません。(昔、小目を勉強しようと思った時は、そうだったけど。弱い人ほど、そう考えてしまうんですよね。)

ちなみに、同じ定石でも、星の定石は全然ダメですね。小目の定石を『戦いの定石』とするならば、星の定石は『模様の定石』という感じ。隅を互角に分かれて、いかに足早に辺に展開するか、あるいは、相手を挟んで三々に誘って、外勢をいかに味よく築くか、そんなのばっかりだもんね。模様の碁に関する感性はよくなるんだろうけど。

◆ 読者アンケートについて

先月は、『 あなたがこれまでに買ったはいいけど、一番役に立ってない本は? 』という問いに、

総投票数 25票

ランク 項目 投票数 グラフ
1位 全て役に立った 24.0%
2位 依田ノート 16.0%
3位 どんな良書でも積読では役に立たない 8.0%
3位 実戦に役立つ死活反復トレーニング 8.0%
3位 目で感じる 定石の基本と応用
初段免許皆伝シリーズ1
8.0%
3位 有段者の常識集 8.0%
7位 ハメ手小辞典 4.0%
7位 囲碁はなぜ交点に石を置くのか 4.0%
7位 基本死活事典 下巻 4.0%
7位 坂田の碁 4.0%
7位 新手法 4.0%
7位 武宮流電撃上達法 4.0%
7位 目で感じる 手筋の基本と応用
初段免許皆伝シリーズ3
4.0%

という結果だった。投票して下さった方々どうもありがとうございました。

いやぁ、投票しにくい内容のことだったせいもありましょうが、皆さん、僕みたいに無駄遣いはしてないんですね。^^; なにせ1位が全て役に立っただもんな。今回は、失敗ですね。まぁ、僕の書評でいいと評価している本が入ってないのだけでもよしとしておこう。

さて、今月のお題は・・・。どうしようかな。僕は、あんまり囲碁の業界のこととか知らないし、プロ棋士がどうとかいうものあんまり興味ないしなぁ。というわけで、また囲碁には関係ないけど、『あなたは何県に住んでますか?』とでもしておきます。出来たら教えてくださいませ。石川県の人っているんでしょうかね。

◆ 僕のTAISENエピソード48

有料サイトなら、どこでもやってるようだが、TAISENでも、プロの指導碁のイベントを週に一回やってます。僕は、まだ受けたことがないのですけど。先々月くらいからかな。その指導碁を打ってくださるメンバーの中に、万波佳奈さんが入ってきてますね。僕は、NHKを見てなかったので、ほとんど知らないんだけど、彼女、結構、人気がある方みたいですね。以上、TAISENの宣伝をしてみました。

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