Mr.Kの悩める囲碁日記 >月一囲碁日記 [2002年度]

月一囲碁日記

月一なのに、なぜ日記?とか突っ込まないでね。(笑)

2002年度9月の日記

◆ 先月の成績

TAISEN:認定対局なし/最終レーティング:2611(5級)

KGS:認定対局なし/最終ランク:7級

先月は、ほとんど打ってないので対局の話はやめよう。その代わりある高段者の方に聞いた話を少々。

私のお店にて。

私 「最近、どうも行き詰まった感じなんですよね。なんか隅には、それなりに自信があるんだけど、辺や中央に消しにいった時、その時はそれでいいんだけど、後で中央に残ることになった場合、その石をどう処理するかというのがすごい苦手。」

Aさん 「うん。うん。」

私 「消しにいったその石に手をかけすぎると、結局、損することになって、相手の地を制限した意味が全然なくなるし。」

Aさん 「そりゃそうだ。」

私 「かといって、手抜きして孤立することになった時は、中央の死活が難しいんですね。隅とか辺なら、そんなに問題にはならないんだけど。なんとかならないかなぁ。中央の石が負担にならない方法。前に、辺とか隅はいいから、中央だけの詰碁の本ってないか探したことがあるんだけど、ないんですよね。なんでないんだろ。」

Aさん 「いいところに目がいくようになったね。それは、どんなに探してもないよ。中央での打ち方っていうのは囲碁の総合力です。プロの方でもそれをうまく説明出来る人はいない。囲碁の本ってたくさんあるけど、中央でどうするかと明確に示した本って一冊もないでしょ。全部、中央に進出して良しとかそこで終わってる。」

私 「あぁ、やっぱりそうなんですか。どおりで。じゃ、うまくなるにはどうすればいいんですか?総合力って何?」

Aさん 「例えば、初段と5段の人が打つ場合、隅には何も仕掛けたりしません。隅なんて、初段くらいの棋力があれば、5段の人とほとんど変らない。隅に関する本なんてわんさと出てるでしょ。囲碁を覚えたての人でもツケノビ定石くらいは知っている。そんなとこに仕掛けていってうまくいくわけがない。それなのになぜ棋力の差が出るかというと、中央での戦いがものをいうんだよ。ぼんやり消しにいって、いつの間にか中央に地を作っていたりしてね。」

私 「そうそう、それ、それ、僕もそういうこと出来るようになりたいんだけど。けど、その総合力ってどうしたら上達するのかなぁ。」

Aさん 「それは、囲碁の全体の力。読みの力。定石後の打ち方とか。」

私 「そうなんですか。じゃあ、あの昔からある難しい詰碁集、玄玄なんとかとかを解けるようにならないとダメってこと?」

Aさん 「いや、あんな本は、読んでも仕方がない。実戦で出てくる形がほとんどないもの。詰碁をやるなら、実戦詰碁の本がいいです。手筋とかも定石後の手筋とかのね。」

私 「実戦詰碁の本ですか。僕、1級から9級までの詰碁、5級くらいまでしか解けない。やっぱり1級くらいの詰碁も解けるようにならないとダメですか。ちなみに5、6段クラスの人ってどのくらいの解けるんですか?」

Aさん 「はは。そうやね。私は、もうこれで、何十年、囲碁から遠ざかってるけど、最盛期は、10分で20手くらいの詰碁が解けたよ。その代り、それこそ、周りに何があっても分からないくらい集中してだけど。」

私 「凄い。僕なんか5、7手でギブアップですよ。凄いなぁ。高段者ってみんなそのくらいですか?」

Aさん 「そうやね。そのくらいでないと、誰かに、この詰碁どう?って聞かれた時に困るでしょ。20手くらいの詰碁が解けるくらいでないと私は高段者と認めないよ。」

私 「やっぱり詰碁かぁ。(^_^;)」

Aさん 「そうそう。」

私 「それじゃ、定石って勉強する意味ってあるの?」

Aさん 「昔、ある本で、こんなことが書いてあった。ある定石でこれは黒良し。というのがあって、これだと、どのくらい黒がいいんですかとプロの人に聞いたところ、『1目です。』 」

私 「え。」

Aさん 「このワカレは、大いに黒が優勢だというのがあって、それをプロの人に聞いたところ、『3目です。』 」

私 「何それ。」

Aさん 「プロの人にしてみれば、3目の差がついたら大差なんだろうね。でも、アマなんか3目くらいヨセでいくらでもひっくりかえる。」

私 「そうですよね。」

Aさん 「今にしたら画期的な本だったね。そんなことが書かれている本は、今、見たことない。それで、そんな考えのプロが書いているんだから、定石の本なんてアマにしたらある意味、無意味なんだよね。」

私 「それじゃ、定石って勉強しても全く意味ないってことですか。」

Aさん 「いや、そうじゃない。定石を知っていれば、隅なんかで頭を使うことがいらなくなるから、それはそれで大事。あるプロの人で、定石は画期的な発明だといった人がいた。それは、隅で考える負担をなくして、中央に全て頭を使えるからなんだよね。」

私 「なるほど、なんとなく分かってきた。それじゃやっぱり定石も勉強したほうがいいってことか。」

Aさん 「うん。ただし、大型定石は勉強する必要はないよ。あれはホントに意味ないから。それと定石は、定石後の打ち方も含めて知ることが大事だよ。」

私 「なるほど。それじゃ、定石も勉強しないとダメだな。自分の知ってる定石はいいんだけど、知らない定石で、序盤から頭使わされて、そのあげくボロボロになることもよくあるし。」

Aさん 「頑張って。今の年齢ならまだいくらでも伸びるよ。」

私 「よし。頑張ろう。(^^)」

というわけで、先月、後半から、定石のコーナー作成中です。もうすぐ、一つ目が出来ます。(うわぁ、長くなった。^_^;)

◆ 僕のTAISENエピソード24

先月、ついにTAISENにリンク貼ってもらいました。わあい。そんだけ。(もう書くの疲れたから、これだけにします。^_^; )

 前月 | 次月 | HPに戻る