前半は、黒は手厚く隙なく大きなミスもせず(甘い手はありましたが)優勢(勝勢)のまま後半にはいりました。
どのように1局を仕上げるかが問われています。
私の形勢判断(大雑把ですが)を示します。
まず、確定地から
黒:右辺から右上(約40目)、左下(約10目)、左上辺(約10目):合計約60目
白:左上から上辺(約20目)、下辺から右下(約20目)、右上中央+左辺(合わせて約10目)
で、黒の確定地は、約10目は多い
次に厚み:黒は厚くこぼれが見込めるが、白は確定地から膨らむ可能性はほとんどない。
黒の方針:はっきり大きい個所から順に打ってゆけばよい。
一般的に、寄せにおいて大きいのは2線であり、中央は寄せのみを考えた場合小さい、大きい場合もあるが大きさがはっきりしない場合が多い。
従って、具体的には2線に注目し、大きそうな順番から打ってゆくのが堅実な方針だと思います。
添付図は、実戦です。
従って、具体的には2線に注目し、大きそうな順番から打ってゆくのが堅実な方針だと思います。添付図は、実戦です。
実戦[図138-1]で小さかったのは黒1、黒17です。また、黒5では白6へ押さえるところです。
実戦[図138-1]の黒1での私のお勧めは、添付図です。
実戦の変化と出入りを計算してみてください。逆寄せですから倍にして数え、両後手10目を超えているのが判ると思います。しかも白の眼形も奪っていますのでいじめも期待できそうです。
また、実戦[図138-1]の黒17では白18のところへ継ぐのが大きい。これも両後手ですが10目を超えています。数えてみてください。
私は、黒17でS4(白18のところ)へ継がれたら投了するつもりでいました。黒には弱い個所がないため、黒が寄せを意識して2線を打つようなら、とても追いつけるような形勢ではないからです。それほど、黒は厚く優勢に感じていました。
Permanent link - Trackback - Comment - 2002-07-05 19:27
ふーむ。今までさんざん言われてきてることですね。
左下隅は、ヨセと考えれば、かなり損したことは分かります。
さて、もう少し手順を進めます。
黒1に対して白4までで間に合わせ他へ向かったのは本手ではありませんでした。
黒23と出られて、(3度目の)投了を覚悟しました。
Mr.Kさん、白を投了させる図を考えてください。
なお、ここで小さいのは(効かされ)黒7です。黒1から中を囲いにいった流れからは10へ止めるのが自然そうです。
2線に目を向けると、右下12の所は逆寄せ5目(両後手10目相当)、左上のハネツギも10目くらい、他の2線ではF2に付ける寄せが大きそうです。
寄せとしてはこのあたりに注目して打つべきでしょう。
また、黒11は怖がりすぎ。(この手は有段者失格)よく見てください。白から切る手は無いでしょう。当然、上で指摘した2線の寄せのどれかを打つところです。
ともあれ、白は投了の危機。決め所で決めるのが強くなる条件の1つです。
Permanent link - Trackback - Comment - 2002-07-07 09:31
寄せとしてはこのあたりに注目して打つべきでしょう。
また、黒11は怖がりすぎ。(この手は有段者失格)よく見てください。白から切る手は無いでしょう。当然、上で指摘した2線の寄せのどれかを打つところです。
この辺り、妙に黒が固く打っているのは、実は、大石さえ取られなければ、もう勝てると思ってたからなんです。甘かったですね。(-_-;)
さて、もう少し手順を進めます。
黒1に対して白4までで間に合わせ他へ向かったのは本手ではありませんでした。
黒23と出られて、(3度目の)投了を覚悟しました。
Mr.Kさん、白を投了させる図を考えてください。
ともあれ、白は投了の危機。決め所で決めるのが強くなる条件の1つです。
こんなのでいいのかな。
Permanent link - Trackback - Comment - 2002-07-08 02:06
ん?白13にはどうします。
う〜ん。直接の死にはないのかもしれませんねm(_ _)m
得すればよしとしましょう^^;;;
Permanent link - Trackback - Comment - 2002-07-08 08:24
ん?白13にはどうします。う〜ん。直接の死にはないのかもしれませんねm(_ _)m
得すればよしとしましょう^^;;;
白13ですか。ダメっぽいですね。
この手順は黒、得してるんでしょうか。殺しにいって失敗すると断点だらけが気になりますが。
あっ。そんなに断点はないか・・・。
白13ですか。ダメっぽいですね。
この手順は黒、得してるんでしょうか。殺しにいって失敗すると断点だらけが気になりますが。
え〜と。この手順では得になっていないので、得する手順を考えてみてください・・・という意味でした。
え〜と。この手順では得になっていないので、得する手順を考えてみてください・・・という意味でした。
えっ。得する手順ですか?
うむむ。それは、直接せめてもうまくいかないので、カラミ攻めとかモタレ攻めとかいうやつですか?あぁ、それ、僕に苦手。
えーっと。なんか変ですけど、こんなのしか思いつかない。(ーー;)
先に黒1と打ってみたいですね。
白4まで受けてくれたなら黒5と打ちます。
これなら全滅です。
なるほど。
っていうか、これは僕が考えないと意味ないのでは。^^;
えっ。得する手順ですか?
うむむ。それは、直接せめてもうまくいかないので、カラミ攻めとかモタレ攻めとかいうやつですか?あぁ、それ、僕に苦手。えーっと。なんか変ですけど、こんなのしか思いつかない。(ーー;)
充分な戦果だとおもいますよ^^ 私の採点は合格です。
上辺を破った上に、白の2目またはポン抜いた白を取れそうですね。
白を引き付けて上辺を3手連打していますね。すごいです。
私は上辺にもたれて2手連打する分れになれば合格にするつもりでした。
みんみんさんご指摘のように、N13と眼を取る前に(損をしないで)、上辺にもたれてみるのが通常の手順でしょうか。
みんみんさんのH17もありますし、他に添付図の黒1でも受けると死んでしまいます。
さて、実戦の手順です。
黒1、白2の交換は非常にもったいなかった。
この交換をせずに実戦通りに進むと、みんみんさんご指摘のように黒11で殺しにゆくことができました。
黒7〜11は見事。私も誉めた個所だったのですが・・・
黒13がすまし過ぎ。J16に当てて先手を取るべきです。
あと寄せで大きい残りの2線は、左上か下辺(F2のつけ)です。
結局、添付図白20まで
後半に残っていた2線の寄せ(左辺、右下、左上、下辺)の全てを白が打ってしまいました。これは、黒の寄せに問題があることを示しています。どこかで局面を見渡し、大きな個所の確認およびその順番つけを自分なりにして(流れの見通しをつけて)いれば、このようなことにならないと思うのですが・・・
Mr.Kさんが寄せを意識したのはどのあたりからだったのでしょうか。
黒大優勢だった碁が細碁になってしまいました。
ここからは、小寄せの局面となっていきます。
白1と左下辺を白に打たれてからの実戦手順です。
ここで、注目したいのは左下の両覗き(B2)についてです。
Mr.Kさんの言によると「黒178のあと、B2と打つチャンスをずっと伺っていたのですが、どうもmakoさんに気になるところばっかり打たれるので、手を抜けなかったんです。(ーー;)」。黒178とは添付図の黒20です。また、B2の大きさは7目くらいと思っていたとの事。
私は、Mr.Kさんが気づかずに打たなかったのだろうと思っていました。が、聴いてみると「気づいていたけど、白の手が気になって打てなかった」ということのようです。
添付図の、黒30、36、42等、打つチャンスだと思います。白のどの手(狙い)が気になったのでしょうか。
黒は、なんとなく白の手についていけば安心、結果的に自分の意志を持たず白に追従して打ってしまうという病に罹ってしまっていたように感じます。これは、下手心理の代表的な悪傾向です。
自分で局面を判断し、自分で大きさ重要さを判断し、手を抜くところは手を抜いて自分の打ちたいところを打つ。そうしないと上達の妨げになります。
そのためには、なんとなく打つ手をなくし、目的意識をもってここに打ちたいという個所を見つけながら打つようにすることが大切かと思います。
えらそうですみませんですm(_ _)m
Permanent link - Trackback - Comment - 2002-07-11 18:19
最後に、小寄せで気になった個所があったので、指摘しておきます。
(代表例を3つ)
添付図の白1に対する黒2のヘコミです。白3のところへ押さえて何の心配もないと思います。1目損ですね。
白31に対する黒32。2目損。P10と継ぐ手で問題ありません。
継ぐのが怖いなら、せめてQ9でしょう。これなら1目損ですみます。
また、黒36(H12の継ぎ)はダメ。1目の価値もありません。
1,2目の損でも5回やれば、5〜10目損になります。
Mr.Kさんの読みの力なら(石塔シボリが打てるのですから)このようなヘコミは打たなくて済むはずです。
この碁で一番私の気になった個所でした。
Permanent link - Trackback - Comment - 2002-07-11 18:53
最後に、小寄せで気になった個所があったので、指摘しておきます。
(代表例を3つ)添付図の白1に対する黒2のヘコミです。白3のところへ押さえて何の心配もないと思います。1目損ですね。
白31に対する黒32。2目損。P10と継ぐ手で問題ありません。
継ぐのが怖いなら、せめてQ9でしょう。これなら1目損ですみます。また、黒36(H12の継ぎ)はダメ。1目の価値もありません。
1,2目の損でも5回やれば、5〜10目損になります。
Mr.Kさんの読みの力なら(石塔シボリが打てるのですから)このようなヘコミは打たなくて済むはずです。
この碁で一番私の気になった個所でした。
はい、全ておっしゃるとおりだと思いました。
なんなんでしょう。これは。他人事のように。
1,2目の損でも5回やれば、5〜10目損になります。Mr.Kさんの読みの力なら(石塔シボリが打てるのですから)このようなヘコミは打たなくて済むはずです。
はい、全ておっしゃるとおりだと思いました。
なんなんでしょう。これは。他人事のように。
寄せは、意識して打つようにするだけで、カクダンに進歩していきます。こころがけてみてください。
中央にあまりこだわらず、2線に目を向けるのがコツです。
注意点:
序盤、中盤は、寄せを意識せず、2線をきらい中央を目指して欲しい
ここが、難しいところですが。^^;;;
Permanent link - Trackback - Comment - 2002-07-12 08:37
寄せは、意識して打つようにするだけで、カクダンに進歩していきます。こころがけてみてください。
中央にあまりこだわらず、2線に目を向けるのがコツです。注意点:
序盤、中盤は、寄せを意識せず、2線をきらい中央を目指して欲しい
ここが、難しいところですが。^^;;;
はい。頑張ります。
それしか言いようがないです。
ありがとうございました。
白1と左下辺を白に打たれてからの実戦手順です。ここで、注目したいのは左下の両覗き(B2)についてです。
添付図の、黒30、36、42等、打つチャンスだと思います。白のどの手(狙い)が気になったのでしょうか。
黒は、なんとなく白の手についていけば安心、結果的に自分の意志を持たず白に追従して打ってしまうという病に罹ってしまっていたように感じます。これは、下手心理の代表的な悪傾向です。自分で局面を判断し、自分で大きさ重要さを判断し、手を抜くところは手を抜いて自分の打ちたいところを打つ。そうしないと上達の妨げになります。
そのためには、なんとなく打つ手をなくし、目的意識をもってここに打ちたいという個所を見つけながら打つようにすることが大切かと思います。
そうですね。今見ると、悠長なことをやってますね。我ながら。^_^;
後手ヨセを打ってくれるのをずっと待ってました。よく考えれば、先手も手抜きしてら後手なのに。もう、思い込みがあったとしか言いようありません。(+_+)
結局、添付図白20まで
後半に残っていた2線の寄せ(左辺、右下、左上、下辺)の全てを白が打ってしまいました。これは、黒の寄せに問題があることを示しています。どこかで局面を見渡し、大きな個所の確認およびその順番つけを自分なりにして(流れの見通しをつけて)いれば、このようなことにならないと思うのですが・・・
Mr.Kさんが寄せを意識したのはどのあたりからだったのでしょうか。
黒大優勢だった碁が細碁になってしまいました。
ここからは、小寄せの局面となっていきます。
白が生きて、中央の黒が不安になったので、強化している間に、先手で打たれた形になりました。このへんからです。ヨセを意識してきたのは。結局、大ヨセ時期は、ヨセだと思ってなかったんですね。^_^;
そして、さらに問題は、形勢判断してなかったこと。そんな細碁になってるとは露知らず、安全にいこう、チャンスがあれば先手を狙うということを考えていました。
充分な戦果だとおもいますよ^^ 私の採点は合格です。
上辺を破った上に、白の2目またはポン抜いた白を取れそうですね。
白を引き付けて上辺を3手連打していますね。すごいです。
あれでいいんですか?
ちょっと黒に都合が良すぎかなぁと思ってたんですが。
これがモタレの攻めですね。
充分な戦果だとおもいますよ^^ 私の採点は合格です。あれでいいんですか?
ちょっと黒に都合が良すぎかなぁと思ってたんですが。
あれ、あまり読めてないのかな・・・
ということで、問題です。
添付図の白13に、黒どう対処しますか。
あれ、あまり読めてないのかな・・・
ということで、問題です。添付図の白13に、黒どう対処しますか。
いやらしい手ですね。やっぱり読めてないのかも。
殺せるのかなぁ。これだと殺せてないけど。
あれ、あまり読めてないのかな・・・
ということで、問題です。添付図の白13に、黒どう対処しますか。
いやらしい手ですね。やっぱり読めてないのかも。
殺せるのかなぁ。これだと殺せてないけど。
makoさん、この図138-32は、どうなんでしょうか。
白に死はあるんでしょうか。
殺せるのかなぁ。これだと殺せてないけど。
makoさん、この図138-32は、どうなんでしょうか。
白に死はあるんでしょうか。
この図なら合格です。^^
もとの図より一層上辺が傷んでますね。
右上中央白の無条件死にはないようです。
けれど、上辺が破れては、もともと悪い白はさすがに投了でしょう。
こんなのはどうでしょうか。
中央の白は助かりましたが・・
(つづく)
こんなことになっては・・
ん?
白死では?
ん?
白死では?
あさださんの勘違いですね。白7が効きです。
あさださんの勘違いですね。白7が効きです。
そうですね。見落としてました。
んじゃ、これで劫でどうだ。
んじゃ、これで劫でどうだ。
同意いたしますです。
黒の方針:はっきり大きい個所から順に打ってゆけばよい。
一般的に、寄せにおいて大きいのは2線であり、中央は寄せのみを考えた場合小さい、大きい場合もあるが大きさがはっきりしない場合が多い。
従って、具体的には2線に注目し、大きそうな順番から打ってゆくのが堅実な方針だと思います。添付図は、実戦です。
ここでヨセを意識出来れば、二線を打つことも考えられたんですが。うーむ。(ーー;)