５月２０日　封鎖を避けて

ある３級の方との定先の一局より｡右上隅で、一間バサミに三々入りの定石が進行して、途中、私は、辛いサガリの定石を選択しました｡ところが・・・｡　

再生の途中、あるいは再生後に実際に自分の置きたい所に石を置いていくこともできます。ただし、そうすると再生の内容が変わってしまうので、もとの手順を見たいときは、Resetボタンを押して下さい。

こちらのテーマに関しては、碁盤掲示板の親記事番号１２６で検討を行っています。また、研究掲示板でも１件の発言がありました。 ⇒ こちら （2つともリンク先は新しいウインドウで開きます。）

なお、検討に参加して下さった、あさださん、みんみんさん、ひであきさん、みゅーるさん、ありがとうございました。

この一間バサミに三々入りの定石は、細かく考えると非常に難しいようです。碁盤掲示板の中の記事であさださんがプロの方に質問した際の記事を僕も読んでみましたが、どうもプロの方でも難しいらしく、説明が僕にすると納得できない点も多かった。なんとなく、この定石は、近い将来、変わってくるのではないかとさえ思いました。星の定石というのは出来てから歴史が浅いので、毎年、新しい手とかが研究されていて、全く逆の結論になることも珍しくないんですよね。これもいずれ、そんなようなことになるような気もする・・・。

というわけで、このテーマまとめるの非常に大変なのですが、(^_^;) 僕が理解できる範囲でやってみます。

まずは話的にはテーマ外ということになるのですが、テーマ図に至る段階で、おかしかった点がありましたので、それについて。

では、黒は、左上隅に掛かるなら、どう打てば良かったかというと、
こちらはみんみんさんから。

このように、黒のカカリ方は、方向が逆で問題だったのですが、それに対し、白の打った一間の挟みは、いわゆる悪手に付き合った悪手でした。そして、さらに、黒の三々入りに対し、白が押さえた方向がこれまた悪手だったようです。つまり、白は悪手を連打してたわけですね。

では、本題に。
すでに、白は悪手を連打しているので、不利になっても仕方がない局面ですが、さらに、テーマ図の黒１に対して、白が白２と押さえた手は、大悪手でした。

白２の押さえでは、白は、以下のように打つくらいでした。
こちらは、みんみんさんから。

テーマ図、黒１の下がりに白が押さえると、私の実戦のように出て行く手もあるんですが、簡明な以下の手順でも黒は大優勢だったようです。

それで、テーマ図以降で、黒のどこが悪かったかというと、これについてはいずれもはっきり悪いとは指摘されてないのですが・・・。

（２）実戦の進行でも、中の黒２子が取られなければ、黒が悪くないのではないか？

あと、ひであきさんより、実戦譜の黒13までをあえて肯定し、黒が有利になる手順もたくさん考えて頂いたのですが、とても難しいので省略します。多分、そんなことが出来る人は、一部の人を除いて、僕の書いた文章なんて読んでないでしょうから。(^_^;) 興味のある方は、碁盤掲示板の記事のほうを見て頂ければ分かります。記事番号で言うと、126-4から126-14までです。

以上で、実戦でどこがおかしかったかについては、結論が出たのですが、実は、私が、この実戦をテーマに取り上げた理由は、以下のある序盤の想定図のようになった時のワカレについてでした。（実戦では、白、黒、ともに変な手を打った結果で、下の図のようになったので、全然、意味合いが違いました。）

これについては、以前、あさださんがプロの方に聞いたことがあるらしいのですが、それによると、

必然的に、このような図になります。そして、問題は、この図の白７と黒８の交換なんですが、この交換は、やはり、黒が少し得をしているようなんです。とはいえ、その差はわずか（おそらくアマには分からないレベル）なので、もし、戦いが苦手ならば、黒に定石ハズレの手を打たれても、下の図に甘んじて、特に問題はないみたいです。ただ、やはり、あさださんとしては、黒が定石ハズレの手を打ってきたからには、上の図で白良しと考えているそうなのですが・・・・。

最後に。私もそのプロの方に聞いた記事を全部、読んでみたのですが、どうもねぇ。レベルが違いすぎて、分かったようで、それでいてなんか納得できません。よって、この問題については、私的には、保留って感じですね。実戦で、こんな局面に遭遇したら、また迷うだろうなぁと思いつつ、このテーマを終わります。