Mr.Kの悩める囲碁日記 >攻め合いの基本原則 >第5条 押す手なし
なお、「押す手なし」は、どういうものかを言葉だけで説明しようとすると、じかに相手が入ってこれない形を作るテクニックといったところでしょうか。もちろん、これだけではなんのことかは分かりませんね。例題を通してじっくり考えていきましょう。
最初の時点で、黒の手数は、2に対し、白は3。この問題は、典型的な押す手なしの問題。押す手なしのテクニックを使わないと黒は、絶対に、攻め合いに勝つことは出来ません。以下は解答と変化図。
理解出来てきたでしょうか。このように、押す手なしは、攻め合いにおいて、非常に強力な武器になることが多々あります。もう一つ例題をやりましょう。
最初の時点で、黒の手数、2に対し、白の手数は、3。この問題も押す手なしを知っていなければ、絶対に黒が勝つことは出来ません。
この問題ような型を隅の特殊性(絶隅には、すぐに入れない。)を利用した押す手なしと言い、例題1ととも、これもよくある筋の一つです。また、この隅の特殊性を利用したタイプは、攻め合いだけでなく、隅の死活でも使われることがありますね。押す手なしは以上です。