Mr.Kの悩める囲碁日記 >悩みカレンダー2001年度後期分 >
12/21 | 一間バサミ定石後の運用 |
私が白番の互先です。黒はニ連星から、かかってきました。最近は、ほとんど、こういう場合、まずコゲイマで受けることが多いのですが、この日は気分で、一間にはさんでみました。すると、黒は素直に三々入り。本手のはずなんですが、こう素直に三々に入られたのは珍しい。もしかして、初めてかも。
ところで、本手のはずだからのその後の打ち方も難しくないと思っていたのですが、意外に、その後の運用が難しい。この厚みどういかしたらいいのか。囲いにいく?攻めに生かす?よく分からないまま打ってしまったら、実戦では、序盤早々、打ちにくい格好になってしまいました。まず、僕のいけないところはどこか。そして、この場合は、一間バサミ定石のあとをどう打っていくのがいいのでしょうか。
再生の途中、あるいは再生後に実際に自分の置きたい所に石を置いていくこともできます。ただし、そうすると再生の内容が変わってしまうので、もとの手順を見たいときは、Resetボタンを押して下さい。 |
このテーマは碁盤掲示板の親記事番号94 (リンク先は新しいウインドウで開きます。)で検討を行っています。
こちらのテーマに関しては、みんみんさん、えどわーどさん、OKさんよりご意見頂きました。ありがとうございます。
研究手順1 |
まずは、実戦手順から、白が打ちにくくなった一番の原因となったと思われる白の悪手について。
こちらは、みんみんさんからすぐにご指摘を受けました。
一番いけなかったのは、実戦譜白15のN2のサガリだったようです。この手は、この局面においては、ヨセのような手。つまり、優先度の低い、不急の一手でした。そのため、そこは、黒に手を抜かれ、必然的に白が不利な形勢になってしまったようです。
白15のサガリでは、
なお、これは余談となるわけですが、実戦譜黒18の一手も悪手だったので、白19では、こんな反撃がありました。こちらもみんみんさんからです。
では、黒はどうするべきだったかという話までになると、話が横道にそれる上、難しい手順でしたので、ここでは省略します。気になる人は、碁盤掲示板の記事のほうをお読み下さい。
研究手順2 |
研究手順2では、白7の高ガカリのあと、ちょっと無謀と思える黒8のあとについて。
こちらは、OKさんから。
実戦通りの高い両ガカリで、白は充分だったようです。実戦は、白15の悪手のせいで、白が打ちにくくなってしまいましたが。なければ、研究手順1のように打って、白が良し。
また、黒が両ガカリされたあと、ツケヒキ以外の手を打ってきた場合の想定図も考えて頂きました。以下、3つ。いずれも白良しです。
変化図1
変化図2
変化図3
研究手順3 |
実戦譜白7の高ガカリで、もし、どうしても、黒8と打たれると嫌というならば、こんな手もあったようです。白は堅実。これならば、実戦のように紛れることもなかった。
こちらは、みんみんさんからです。
最後に。僕が必要と思える手順以外は、かなり省略させて頂きました。けれど、皆様どうもありがとうございました。