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03/12

無理な三々

4級の方との6子局です。勝負には、関係なかったのですが、終盤、絶対、無理なはずの三々に入られ、そして、生きられてしまいました。どうすれば、良かったのでしょうか。僅差の勝負なら、敗因になっていたと思うんです。

再生の途中、あるいは再生後に実際に自分の置きたい所に石を置いていくこともできます。ただし、そうすると再生の内容が変わってしまうので、もとの手順を見たいときは、Resetボタンを押して下さい。

 


このテーマに関する過去の研究掲示板でのゲストの方の発言(7件)

⇒ こちら

↑上のリンクをクリックすると、新しいウィンドウが開きます。以前の研究掲示板より、関係ある発言だけ拾いました。ある程度、棋力のある方で時間がある方なら、僕のまとめたものよりゲスト方の文章から直接、感じとったほうがためになると思います。僕のまとめたものは分からなくて省略している部分も多いし。(^_^;)


研究手順1

実はこの死活に関して、ある本に殺す手順が載ってたんです。ところが、手順が長い上に、分かりにくいのに説明がぜんぜんなかったので、難しくて理解できません。 このままでは、例え手順を丸暗記したとしても、白に変化されたら、ぜんぜん役に立ちそうもないんです。(+_+)


研究手順2

あさださん、makoさん、ありがとうございます。まず、実戦での手順では、白に間違いの手があったので、本当は、殺すことが出来たという手順を示します。

 

ところで、

 

それから、ここからが本題かもしれません。実戦手順、黒6は、上の図のようになって、白に生きられるので悪手でした。そこで、もし、黒6でD18と打っていたら・・・。

 

ですので、白の三々入りに対して、黒2では押さえる方向を変えたほうが安全に白を殺せるようです。

両コゲイマの形について

makoさんよりアドバイス頂いたものを短くまとめてみました。

ここまでの研究手順2では、白死という結論には至りましたが、もし、周りの黒がこれほど強くなければ、捕まらずに脱出されていたという手順でもあります。ところが、研究手順1では、白の三々入りに対して、下コスミ(この1手がよほどの方でないと気が付かない好手らしいです。)から、白を隅から脱出させずに仕留めてます。

両コゲイマの形は、確かに研究手順1のように打てば、白を隅から脱出させずに無条件に殺すことができるのですが、これを間違えずにきれいに仕留めることができるのは、高段者でも恐らく、一部の方だけだそうです。(コウになったりする。)ですから、級位者の間は、もし、周りがこれほど黒の強い状況でなかったなら、隅に小さく生かしても充分合格とのことです。(無理に殺しにいって包囲網を破られて生きられるのだけは避けたい。)ただ、三々入りに対しての下コスミだけは、覚えておいて損はないようです。うまくいけば、白を殺せるかもしれませんし、仮にうまくいかなくても隅に小さく生かしてやればいいだけですから。


研究手順3

ここまでの検討でこの三々入りに対しての結論が出たと思っていたのですが、あさださんより、実戦のように白3とくれば、もっと簡単に白を殺せる手順があったとのご指摘を頂きました。その白3から白をしとめる手順は、下の図のようになります。
実戦死活では、詰碁のように殺し方が1通りではなく、周りの状況によって、何通りも出てくる場合もあります。この場合、研究手順3が結果的には一番いい殺し方になりました。しかし、研究手順1、研究手順2とも、やはり正解な手順なわけで、実戦死活の力をつけるには、いろんな殺し方を考えれるようになったほうがいいそうです。

それにしても死活はホント、難しい問題なんですね。(-_-;)


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