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06/04

一間バサミ定石の後で

 あるゲスト5級の方との互先対局。私は白番です。黒が二連星から、すぐにカカってきました。ここで一間に受けると、たちまち黒は大模様になってしまいますので、一間にハサミました。すると、黒は一間に飛んで逃げて、(ちなみに挟んだ時、三々に入る人って、少ないですね。僕だったら、こんな序盤の局面なら、たいてい三々に入るのに。)次はてっきり、挟んだ黒にカケてくるのかと思っていたら、なんと無理筋の強引なハサミ。僕は、もう勝ったと思いました。この手の対策は知っているつもりでしたし。と、ところがです。この対局、中押し負けになってしまったんです。(+_+) なんで?
 こんな定石ハズレがまかり通ってしまうとは・・・。ホントに最悪。白のどこが悪かったのでしょうか?

再生の途中、あるいは再生後に実際に自分の置きたい所に石を置いていくこともできます。ただし、そうすると再生の内容が変わってしまうので、もとの手順を見たいときは、Resetボタンを押して下さい。

 

このテーマに関しては、碁盤掲示板の親記事番号40 (リンク先は新しいウインドウで開きます。)で検討を行っています。


 うーむ。死活コーナーの更新に没頭していたら、このコーナーの更新が遅れしまいました。時間が経つのって早いなぁ。(^_^;)
 さて、このテーマに関しては、えどわーどさん、みゅーるさん、OKさん、みんみんさん、makoさん、fukuharaさんよりご意見を頂きました。どうもありがとうございました。


研究手順

 この一間バサミを逆にハサミ返した力自慢の戦法は、間違いなく無理筋だということは分かっているのですが、その後の展開は、けして簡単でないということが分かりました。特に級位者にとっては。

 このテーマでの白の対策として考えられるのは、封鎖か、逃がして得を図る打ち方。ただし、この場合では、黒に疑問手が多かったために、封鎖がベストです。

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黒を封鎖する打ち方

  目的は、簡明。しかも、封鎖できれば、白は問題なく有利になるはずです。ところが、白も、これだけの大石を封鎖しようってわけですから、一手の間違いが破綻の元となるようです。ちなみに、私もこれで失敗してしまいました。

 まず、第1案。この封鎖は、OKさん、みゆーるさん、makoさんより教えて頂いたものです。

 

 ところで、上の図の白の封鎖なんですが、実は、これは、完全な封鎖ではないので、黒にうまく打たれると脱出された上、白が不利になりかねません。よって、充分注意する必要があるようです。上の図の白24の封鎖の直後の黒の抵抗とその対抗策の手順を以下に示します。

【 黒の脱出の抵抗 その1 】
黒M13の両ノゾキには、

【 黒の脱出の抵抗 その2 】
黒N13のブツカリには、

【 黒の脱出の抵抗 その3 】
黒O12の割り込みには、

【 黒の脱出の抵抗 その4 】
黒M12の割り込みには、

  実は、この割り込みをされると白はただでは済みません。しかし、難しいですが、これも白良しとなります。なお、これは、変化が多いため、別ページにしました。そして、おそらく、この変化は、級位者には分からないと思います。(僕がよく分からないし。(^_^;) ) あくまで参考までに。

→ その4の手順詳細

 有力そうなその1からその4の黒の脱出の抵抗は、以上のように白が正しく応じれば、全て失敗に終わります。ということで、黒が封鎖された際には、この第1案の最初の図の這いになるわけです。

※ここまで、この封鎖の話は、かなり高度なものだと思います。どれだけ分かった人がいるのかな。 ところが、あとになって、OKさんより、もっと単純明快に白がよくなる手順の提示がありましたので、ここに紹介します。今までのは、なんだったんだ。とは言わないで下さい。いろんな変化を知っておくことは、けして無駄ではなかったはずです。

 次に第2案です。実は、第1案の封鎖のポイントを逃しても、黒には、他にも疑問手があり、まだ、封鎖するチャンスがあったのです。(第1案はむちゃくちゃ難しいので、級位者は、ここからが本題ですね。(^_^;) )

 これについては、makoさんより頂きました。

 さらに、第3案です。第2案の封鎖を逃しても、まだ封鎖のチャンスがありました。こう考えてみると、僕は、再三に渡るチャンスを逃してしまっていたわけですね。負けて当然だったのかな。(^_^;)

 これについては、みんみんさんより頂きました。

  

上の図の補足です。

 それから第4案です。これも第3案に似ているのですが、これもありです。

 こちらもmakoさんより頂きました。

  

  封鎖に関する手順は以上です。

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黒を逃がす打ち方

  黒に疑問手があったので、封鎖できればベストですが、もし、私の実戦のように封鎖、出来なくなってしまっても、まだ白がどうにもならなかったわけではありませんでした。以下は、封鎖できなくなってしまったあとの打ち方です。

 こちらは、えどわーどさんから頂きましたものを私が修正した手順です。

  

 なお、上辺への黒の悪手の打ち込みがなければ、こんな展開になっていたと思われます。

  

それから、話の流れからすると外れてしまうのですが、fukuharaさんより、黒が中央の白にノゾキを打った時の白の継ぎ方で、ひと工夫して中央の白を手厚くする順を教えて頂いたので、ここで紹介させて頂きます。黒の応手によっては、封鎖もあるかもしれません。(ないかな。(^_^;) )


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