Mr.Kの悩める囲碁日記 >これで納得基本死活 >テーマ別基本死活
ここまでいろんな基本死活をやってきましたが、実戦でそのままの形が出てくるのは、稀だと思います。いくら基本死活の型を勉強しても、やはり実戦ではその都度、読みが大事。当然といえば当然のことですが。
しかし、囲碁には、定石というものがあります。ほとんどの人は、少なくても10や20は、知っているでしょう。枝葉の変化を含めば、さらに数は増えると思います。ところで、その中に必ず登場する死活の型がいくつかありますね。それらは皆さん、目をつぶってても分かるくらい理解しているでしょうか? 実戦において、数少ない、事前に覚えておいてもそのまま役に立つ死活。ということは、死活を勉強している人なら、それらは、一目で分かるようにしておくべきものなんじゃないでしょうか。実戦では、読みが要求される場面は、たくさんあります。そんな時、読む必要のない形があれば、そこは考えずに、他のことを考える時間に費やすことが出来る。しかし、死活を勉強しているのにも関わらず、そんな形まで、いちいち考えていては、例え生き死で問題が起こらなかったとしても、他のことを考える余裕は生まれてこないし、何より自分が情けなく思いませんか。
僕は割と分かっているつもりだったのですが、振り返ってみると、実戦で考え込んでしまうことも、結構、多い。これじゃ、まだまだですよね。よって、これらの死活、基礎から勉強するつもりで、ここで検討してみることにしました。
まず、最初は・・・。やはり、単独の三々入りの死活をやることにします。この死活が実戦で一番、出現率が高いですもんね。僕としては、さすがにこの型は、実戦で考え込んでしまうことは、ほとんどないんですが、さて・・・。
始めに、死活が出来上がるまでの手順を示します。
なお、この定石自体については、三々コーナーの単独の三々入りのところで詳しく解説してあります。
それでは、例のごとく、石を置けますので、白先で黒は死になしを確認して下さい。ただし、考える時間はなるべく短く。出来たら直感で打てるくらいが理想。
ここから正解変化図です。
正解変化図1 両ハネについて
正解変化図2 ハネからT18のオキについて
正解変化図3 ハネからまん中(S18)について
正解変化図4 ハネからT17のオキについて
正解変化図5 ハネから這い込みについて
《 補足図 》
正解変化図5の左上隅図について。白の這い込みに黒が押さえた形は、もし、外ダメが完全に詰っていたらコウとなるところなんです。しかし、この場合は・・・。
正解変化図6 初手、逆のハネについて
続き。
《 補足図 》
白の逆ハネの時、黒が本手で備えた時は、白が正しくハネてきた時とは、ヨセで差が出るようです。なお、以下の図と説明は、makoさんに教えて頂いたものに僕が少々手を加えたものです。
この補足図は、ヨセの非常に微妙なお話なので、分からない人はただ単に逆ハネは悪いとだけ憶えておいてもらって充分です。僕も理屈じゃ理解しましたが、実戦ではどうか分かりません。これが実戦で分かって打てる人は、多分、有段者ではないでしょうか。
正解変化図7 白のハネにカケツギ
正解変化図8 サガリは利きか?(その1)
正解変化図9 サガリは利きか?(その2)
続きです。
以上です。この型の死活、実戦でよく出てくるので、簡単だと思っていたのですが、調べれば調べるほど、僕も知らなかった変化が、山のようにあって、びっくりしてます。
そういえば、このページの上のほうに僕は、すごいことを書いてしまったような気がしないでもないが・・・。いや、多分、気のせい。気のせい。(おいおい。) ← 独り突っ込み。