1.単独の三々入り基本定石 >

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 おなじみの基本形

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 有名な単独の三々入りの基本形です。

使用するタイミング 主に隅の星から両翼に開いた大模様に飛び込んでいく時。
定石の分かれ  白12までで、黒は先手で生きたことに満足し、白は厚くなったことに満足します。


【白の定石外れの手に対して】
白12に至るまでの手順の中で、勘違いされやすい白の悪手の定石外れの手が2つあります。それを咎める手順です。

白が白8の時、N18(悪手)と押さえてきた場合

白が白8の時、S17(悪手)からハネついできた場合


【ヨセと死活について】
 
ヨセの段階になった時、この定石には知っておかなければならない大事なポイントが一つあります。それは、ヨセの時、この形で一番大きい所は、N18の地点になりますが、この地点を白に押さえられた場合は、隅の黒は受けなくてもまだ生きということです。そのために、この定石では、黒は2線を2本はっているわけです。これは、大事なことで、これを知っていると黒は、ここをパスして、他のヨセに先手でまわることが出来るので、知らないのとは大きな差になってしまいます。

本譜白12からの進行図

 進行図の最後の形は黒が生きています。ところが、このあと黒は、白の手に正しく応じる必要があり、間違えると死活問題にまで発展してしまいます。
 以下に、進行図の最後の形からの白のいろんな手段に対しての黒の正しい応手の手順を主なもの4パターン示します。なお、特に1つのパターンに対して、1つのアプレットは必要ないので、4つの手順を1つのアプレットにまとめました。

1.左上隅

2.右上隅

白に真中に打たれたら・・・。

白に2の一に置かれたら・・・。

3.左下隅

4.右下隅

白のくせものの置きに対しては・・・。

白が逆もハネてきたら・・・。

《 最後に 》
死活に強くなる方法は、一つの形を徹底的に覚えることだそうです。ところで、この形は、実戦では、最もよく現れる形。この形を徹底的に覚えることは、実戦でもすぐに役立つし、死活にも強くなって一石二鳥と言えるようです。そこで、研究用のアプレットをもう1枚用意しました。実際に石を置いて試せるようになっています。(この形、徹底的に覚えると、詰碁の本、1冊読むぐらいの効果があるそうですよ。)