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格言にみる基本死活

第10型 隅のマガリ四目は死(1)

お断り:
このページの隅のマガリ四目の説明は、調べた時の資料が古かったため、少し間違っています。後で追記の改訂版のほうも読んでおいて下さい。

この格言、表現がおかしいです。(誰、これ考えた人?) 言葉の通り、隅のマガリ四目の形は死んでいると採るのは、間違いです。この格言は、正確にいうと『 隅のマガリ四目が絡んだある特定の死活(隅のマガリ四目自体ではない。)は死 』とする日本独自のルールのことを言っています。ぜんぜん違いますよね。言葉そのままの意味と。そのせいで有段者の方でもきちんと理解してない人がいるらしいですよ。

これは少々ややこしいのですが、順に説明してきます。最初にまず、マガリ四目の死活をもう一度考えてみます。下図の4つの形は全てマガリ四目です。それぞれ白先だとどうなりますか?

問題図のアプレット

では、正解の変化図です。

正解変化図

上の図より、左上隅の場合のマガリ四目だけを、隅のマガリ四目と呼んでいます。マガリ四目は基本的に生きですが、このマガリ四目だけは、白が取り番のコウになってしまいます。しかし、ここで気を付けなければいけないことは、決して、隅のマガリ四目は死んではいないのです。ここですでに格言と矛盾してる・・・。というか、実は格言は、隅のマガリ四目自体のことを言ってるわけではないんです。

では格言の言っている『隅のマガリ四目は死』というのは、どういうことを言っているのか・・・?それは、例えば、下図のような形です。これを第10型とします。

 このセキのような図、白番、黒番で考えると、それぞれどうなりますか?

問題図のアプレット2

では正解変化図です。

正解変化図

上の図の左下隅図。これは両者とも最善を尽くした手順です。つまり、格言によると、このコウの形になって死と述べています。不思議じゃないですか。コウなのに死とは・・・。
 ところが、このコウ。白が自分の好きな時、仕掛けられるのがポイント。つまり、外ダメを全て詰めた状態で(注:外ダメを全て詰めておかないといけません。一番下にこの説明の図も作りました。)、かつ、コウ材を全てなくした状態になった時(終局の寸前)に仕掛ければ、白はコウに絶対負けない!!ということで、この形は、黒死なのです。
 実際には、最初の形は、手入れせずに黒死ということで、日本のルールでは定められています。隅のマガリ四目は死という格言は、このような形のことを言っているのです。

ところで、格言がいう隅のマガリ四目は死という形は、この形の他にあと2種類しかありません。それらは11型と12型で考えてみます。

『隅のマガリ四目は死』は、他に『隅の』自体も省略して、『マガリ四目は死』とも呼ばれることがあります。これもひどい話だと思いませんか?ただでさえ、間違った表現がされているというのに。マガリ四目は完全な生きでしょ?僕は、このせいで、長い間、マガリ四目は全て死だと思ってました。全くもう・・・。

注:『隅のマガリ四目は死』を証明する際、外ダメを全て詰めてからでないといけません。あとから、これも気になったので外ダメを全て詰めなかったらどうなるかの図も作ってみました。

外ダメを詰めないと結果が違うことを証明する補足図
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