54がずうずうしい。60もずうずうしい。63までとがめて適切。
64まで、白より黒がうまい。ここまで黒順当です。
さて、ここで全局を眺めてみましょう。
ここがこの1局の山場です。
ここではまず、D5に行きます。
理由。ここを裂いておけば、白は大きく地にまとまる事はない。
地候補として盤面最大にして唯一の場所。
このあと、「上辺の白」「左辺の白」「中央の白」を攻めの対象として横目でにらみます。
どれをどう攻めるかは、白の出方次第だが、いずれもたれかからみの攻め。
もしかすると三方からみの攻めになる可能性もあります。
以上のような考えかたをします。
上方の石をいじめるスタートはM18。さえぎれば、こすんでふくらんで老田氏です。
左方の医師をいじめるスタートは、C10の打ちこみ。ただし、いずれも若干上方の黒が弱いのでどう妥協するかが難しいかも。
中央の白への攻めは「D5黒」に対する白の対応を見て決めます。
ここでもういちどじっくり(64手まで終了の画面を)見てください。
上、左、中央。どの白石も弱弱しく、ふるふるしてるのがわかります。
これが黒の厚く打った効果です。壁に投下した資本をいよいよ回収するときです。
Permanent link - Trackback - Comment - 2002-05-02 10:04
71はどうだったでしょう?
C4、C7、C10など白をいぶり出す手はいろいろあります。
まず最初にえぐく黒はここで主張します。白を中央に追い出します。
追い出しておいて、中央の石とつながらないように裂く意味で、初めてそのタイミングで71的な石が打たれます。最初に71というのは単調です。
要するに71を打つ前に、71の価値を高めておくという事です。
ちなみに、72、74は自分の石の安定の意味と同時に、「調子で76と守る」ためのもの。いいかえると「76の価値を高めておく」手です。
白76で「C4、C7」の打ちこみを、白78で「C10」の打ちこみを消しました。
この時点では黒勝つのが容易でなくなっています。
打ちこむべきときに、躊躇していたためです。
79と81が意味不明の悪手。
黒は、79と81で桂馬になってます。白は80と82でそれを裂いてます。
典型的な裂かれ型。79はG13くらいだったでしょうか。
このあたりでは白と黒が共同して白の勝利に貢献しています。
86で上辺の白をいじめるポイントM18を消しました。
白は実戦経験豊富なようです。
この段階では、もはや中央の白を殺さないと黒は負け、というところに追いこまれています。とはいえ、白もかなり不気味。結構死にそう。ブルブル状態です。
基本的には「追うは桂馬」「(自分の)壁に(相手を)押しつける」ように戦うのが基本です。もっとも、89で「白を殺した」と見きるならそれはそれでプロ級の腕前ですが。89ではJ8かなと思います。理由は、白の逃げ道は上に逃げる方が長い道のりなので。半分だけもらっても良い勝負かもしれません。
白は92まで楽しました。94で勝利を確信でしょう。
あとはいわゆる「打ってみただけ」。
白左辺への殴りこみはそれなりに力強いのですが、証文の出し遅れの感があります。
(でも、左辺で生きたのは「さすが」。)
中央の形が決まる前での殴り込みだと、逆に中央に触らないようにとの配慮が働いて、、オイシイ結論を左辺から引き出せたかもしれません。
厚みという投下した資本をいつどう回収するか。これがポイントです。
今後の課題です。
ヒントは、「厚みパワーは、多分Kさんが思ってるより、威力がありそう」です。
Permanent link - Trackback - Comment - 2002-05-02 10:06
厚みという投下した資本をいつどう回収するか。これがポイントです。
今後の課題です。
ヒントは、「厚みパワーは、多分Kさんが思ってるより、威力がありそう」です。
たくさんの詳しい解説、ありがとうございます。
やはり、初段に近づくためには、厚みの利用が最大の課題なんですね。
今の級位くらいだと、石の効率が悪い時でも、地にこだわる人が妙に多いんですよね。だから、厚みを作ること自体は、あんまり難しいと思ったことはないんです。
あとは、厚みを活用することさえ出来るようになれば・・・。
出来るだけ数、打ちたいです。
誤字訂正
誤
さえぎれば、こすんでふくらんで老田氏です。
左方の医師をいじめるスタートは、
正
さえぎれば、こすんでふくらんで追い出しです。
左方の石をいじめるスタートは、
我ながら「意味不明の悪手」でした(^^;)
さて、ここで全局を眺めてみましょう。
ここがこの1局の山場です。ここではまず、D5に行きます。
理由。ここを裂いておけば、白は大きく地にまとまる事はない。
地候補として盤面最大にして唯一の場所。
D5にツケ引いてきたらこんな感じでしょうか。
さて、ここで全局を眺めてみましょう。
ここがこの1局の山場です。ここではまず、D5に行きます。
理由。ここを裂いておけば、白は大きく地にまとまる事はない。
地候補として盤面最大にして唯一の場所。D5にツケ引いてきたらこんな感じでしょうか。
低い一間ではさまれたら少し困るなぁ。隅の白、このあとどうしてくるんだろ。殺せそうな気もするけど確証がないです。
「後のC2くらいの楽しみが残る」位の軽い気持ちでいいと思います。
さて、ここで全局を眺めてみましょう。
ここがこの1局の山場です。ここではまず、D5に行きます。
理由。ここを裂いておけば、白は大きく地にまとまる事はない。
地候補として盤面最大にして唯一の場所。D5にツケ引いてきたらこんな感じでしょうか。
このあとは、こんな感じでいいのかなぁ。
たとえば想定図。僕もあまり自信がないんですが、左上の黒の生きを
強制して、10までぼんやりつながってる感じに打ちます。
上辺黒の3線打ち込みを横目でにらみつつ。
とりあえず、じぶんならどさくさで中央に地模様にしちゃう方向を目指します。
攻められるのがいやなもので。(笑
Permanent link - Trackback - Comment - 2002-05-04 02:54
想定図通りになればいいけれど、白が下辺左を手抜いて左辺を守る可能性が強そうです。そんなわけで、造ってみました。でも、実は自信ありません。
級位者同士ということであれば、Kさんの想定図でもいいのかも。
Kさんの想定図の7のような手が打てれば、「この一局はもらった」瞬間ですね。
想定図通りになればいいけれど、白が下辺左を手抜いて左辺を守る可能性が強そうです。そんなわけで、造ってみました。でも、実は自信ありません。級位者同士ということであれば、Kさんの想定図でもいいのかも。
Kさんの想定図の7のような手が打てれば、「この一局はもらった」瞬間ですね。
なるほど。継いでいては、守られるから。しかし、あとの変化難しいですね。
上方の石をいじめるスタートはM18。さえぎれば、こすんでふくらんで老田氏です。
これは、こういう意味でしょうか。
これは上辺の白は一眼かな。
そうです。とりあえず、中央に追い出せれば、成功です。
次にP18でわたれますし、それを阻止されれば、左からわたるふりをして、それを阻止させて、右壁に押しつけるようにけいまであおって打っていく。
中央の石に持たれれば、取れるかな、と思います。
結局腕力次第ですが(笑)
Permanent link - Trackback - Comment - 2002-05-04 02:45