さて、ここで全局を眺めてみましょう。
ここがこの1局の山場です。
ここではまず、D5に行きます。
理由。ここを裂いておけば、白は大きく地にまとまる事はない。
地候補として盤面最大にして唯一の場所。
このあと、「上辺の白」「左辺の白」「中央の白」を攻めの対象として横目でにらみます。
どれをどう攻めるかは、白の出方次第だが、いずれもたれかからみの攻め。
もしかすると三方からみの攻めになる可能性もあります。
以上のような考えかたをします。
上方の石をいじめるスタートはM18。さえぎれば、こすんでふくらんで老田氏です。
左方の医師をいじめるスタートは、C10の打ちこみ。ただし、いずれも若干上方の黒が弱いのでどう妥協するかが難しいかも。
中央の白への攻めは「D5黒」に対する白の対応を見て決めます。
ここでもういちどじっくり(64手まで終了の画面を)見てください。
上、左、中央。どの白石も弱弱しく、ふるふるしてるのがわかります。
これが黒の厚く打った効果です。壁に投下した資本をいよいよ回収するときです。