9.コスミツケに一間トビの三々入り >

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 白グズミ

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 黒の三々入りに白はグズミ。黒の連絡を妨げて、しかも、生きにくくしたいという手だが、実は、黒には、いろんな手段が残されており、全く困らない。また、黒の二間開きへの響きも少なく、とにかく、非常に味が悪い。ただし、基本図より白の条件がもっといいなら話は別ですが。

この型の分かれ

実は、これ、基本図のように、黒が隅で小さく生きてくれれば、白、厚く、悪くない。ところが、白がグズんだ場合、黒は、隅は狭くなったので、辺のほうに細工するのが普通。つまり、グズむと、隅でなく、辺を荒らすことになることが多い。ですから、分かれとしたら、この図だけでは、なんとも言えないが、少なくても、あわよくば黒を取ろうとしてグズんだのなら、白にしたら最悪の受けですね。だいたい、もっと条件が良くならないと三々入りを取るのは無理。この白の形は、辺か隅、必ずどっちか荒らされる運命にある。どちらも許さない態度を取ると、下手をすると、根こそぎ全部、荒らされます。


【 三々入り後のその他の黒の手段 その壱 】

 これは、基本図の黒5の時に、カケツギでなく変化にでる手段。結構、有力です。

続きです。

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 辺を荒らす場合は、隅と違って、無限に変化があります。だから、定石書にもあまり載ってない。石は置けますので、各自、いろいろ研究してみて下さい。これ以上やると僕のボロが出そうだから。^_^;


【 三々入り後のその他の黒の手段 その弐 】

これは、三々入り後、いきなり辺の急所にツケる筋。隅にこだわらず、辺の荒らしに重点を置く。これも様々な変化が考えられますね。

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【 三々入り後のその他の黒の手段 その参 】

これは、以前、悩みのコーナーの2000年度9月15日のテーマその2の研究手順1の最終図でやっているので、そちらをご覧下さい。ゲストの方に教えていただいたものです。


【 三々入り後のその他の黒の手段 その四 】

この型は、辺の打ち込みで様子を見て、白の打ち方によっては、三々の石を役に立てる打ち方。これもTAISENの指導碁で見たことあります。

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【 三々入り後のその他の黒の手段 その伍 】

この型は、場合の手段。右辺の二間開きが堅い時に限ります。


【 三々入り後のその他の黒の手段 その六 】

これは、場合の場合の手段。どういう場合に有効なのかよく分かりません。


 ここまで見てもらうと、グズむの怖くなってきませんか。下がりなら、荒らされる代わりに二間開きを攻めることが出来る。オサエなら、地を守れる。ところが、グズミは、両方のいいところがない。プロがめったに、この手を打たないのはそういうわけです。