一間バサミの三々入りは、一番、一般的な対策でもあり、実戦でも数多くみられます。これを覚えずして、囲碁が打てるとはいえないでしょう。それほど大事ということです。
定石の分かれ |
黒の実利、白の外勢で互角。ただ、近年、プロの間では、白は先手で外勢を築いて大場に回れるため、白が少しいいという見方も出ているらしいですけど、アマは、あまり気にしなくていいと思います。 |
【黒5の時、S16とハネ継ぐ場合】
これは、どうしても白に厚みを与えたくない時の場合の手です。黒は小さく生きることになりますが、そのかわり、白にも外勢を与えません。ただし、一間バサミのケースでは、稀な形です。
【白6の時、伸びずに押さえた悪手の咎め方】
基本図、白6の時、単独の三々入りの時のように、押さえるのは悪手です。しかし、黒もそれを咎めなければ、結果的には、白の好手に変わってしまいます。
上の図のようになっては、黒の大損です。従って、悪手は咎めなければなりません。以下は、咎める手順です。
この定石ハズレの咎め方については、定石いろいろのコーナーでもっと詳しく検討しています。
注:このケイマは、最近、プロの間では、あまり打たれなくなってきているそうです。理由は、一間バサミは、ハサミが狭いため、外勢を張ってもつまらない。それよりも、先手で大場にまわったほうが得というのが、最近のプロの見方だそうです。かといって、このケイマが悪いというわけでもありません。いいと判断される場合もあります。ようは、周りの状況によるといいことです。
【定石後の変化、白12のケイマについて】
基本図では、黒13までありますが、定石は、黒11までです。従って、ここは、これで手抜きできるのですが、白12のケイマは、外勢を張る意味ともう一つ、黒を封鎖するねらいがあり、黒13と受けています。
【定石後の変化、白12の時、カケ】
基本図は、白12のケイマで勢力を広げてますが、同じ意味合いで打たれるもう一つ有力な手な手としてカケがあります。