2000年度 4月21日のテーマ
に関しての研究掲示板のログ

( 4件 )

mako - 00/08/16 13:14:11
テーマの日付: 4/21 マネ碁封じ

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黒13の後どの時点でも良いかと思いますが。。。(仮に最終図のあと26手めで)w(K,9),b(K,11)と打つのがよいと思います。この時点で天元の石は全く働きがなく、白黒同形しかも白の先手(^o^)です。黒番のメリットは白に移ることになりました。すでに白有利の局面。しかもw(K,9)は悪手ではないのでマネ碁を止められても損にはならないでしょう。マネ碁を続けてくれるなら、w(K,9),b(K,11),w(J,11),b(L,9),w(L,8),b(J,12),w(K,12),b(K,8),w(L,12),b(J,8),w(M,12),b(H,8),w(M,8)まで、’鶴の巣篭もり’の形で中央の黒をとります。ヒカルの碁と同様、中央での攻め合いの形にし、’先手の白(^^)’の勝ちとなります。悪手を打たないように考えたつもりですが、いかがでしょうか。

mako - 00/08/16 16:45:13
テーマの日付: 4/21 マネ碁封じ

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前回は、黒13までを前提にしたもの(実戦における手段)でした。 今回は、’互い先黒番(5目半コミ出し)の1手目天元のマネ碁’について一般的に考えてみました。 結論からいうと、5目半コミ出しの場合には、マネ碁は有効な手段とはいえません。 ただひたすら(悪手も含めて)マネをするのは、ヒカルの碁の手法で破綻します。 悪手以外をマネするという手法も、だめでしょう。 黒には’5目半’というコミの負担があるため、積極的に打つことがコミ碁における基本となるからです。 マネ碁は消極的な手法であり、白から、「大きいところから順に、堅実に、そして天元が働かないように、戦いのない碁」 を打たれた場合、天元は働きがなくなり、盤面持碁(5目半負け)または盤面1目勝ち(4目半負け)くらいになってしまうでしょう。 結局、’黒番の1手目天元のマネ碁’の手法が有効な可能性のあるのは、コミ無し、あるいは逆コミ貰いの場合に限られます。 (正直にいいます。この場合の具体的な咎め方はしりません(^^;;; どなたかご存知でしたら投稿してください。) そして、その場合でも「ただひたすら(悪手も含めて)マネをする」のは、破綻します。 特に天元付近に白石が来たときには(つけられた場合は勿論)、白石と黒石の価値が異なるので注意が必要です。 「黒から打つ手が悪手になる」と思ったら白の手が悪手でなくとも、途中でマネ碁を止める覚悟が必要でしょう。 実戦では、途中までマネ碁を行い、途中でマネ碁を止め、後を実力で戦うことになると思われます。 また、途中までのマネ碁で天元の価値を減らされるのは承知の上で(盤面が狭くなるメリットに期待して)おこなうことになります。

mako - 00/08/17 16:31:23
テーマの日付: 4/21 マネ碁封じ

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今回(これでlast (^^;; )は、マネ碁そのものについて考えてみました。

 <マネ碁とは> マネ碁戦法は、「ミアイの考え方」を基本にしたものです。 ミアイとは、’ほぼ同じ価値の手を見合いにし、相手がどちらか一つを打てば、こちらも残りの手を打つ」’という手法です。 碁盤の目は左右上下対称系ですので、相手の手と見合いの点(対称点)が存在します。(ただ一つ天元を除いて) マネ碁とは、ミアイの点(相手と同価値の点)を打ち続けることにより、”盤面持碁”を目指す手法とみなせます。

 <マネ碁戦法が有効な状況とは> マネ碁を”盤面持碁”を目指す手法と考えると、この戦法が有効なのは、盤面持碁で勝ちになる場合です。 白コミ貰いの場合と黒逆コミ貰いの場合が有力候補になります。 コミのなかった時代では、持碁は引き分けですので’負けない手法’として互い先の碁で研究価値があったのかもしれません。 コミ碁の現代では、盤面持碁は、コミをもらっている方の勝ちですので、マネ碁戦法はコミをもらっている側の戦法でしょう。

<ハンデ戦について> => マネ碁不成立。 蛇足かもしれませんがハンデ戦(2子以上の置碁)についても触れておきます。 この場合、既存の石との関係で、白の手と対称点に黒が打つのは等価値とならず、 マネ碁戦法の前提:「ミアイの考え方」がつかえません。 無理に使うと、白に置石をポン抜かれると対称点に黒の陣笠ができます(ToT)。 また、白は下手のマネをする気にならないでしょう。

<白コミ貰いの場合のマネ碁> => マネ碁不成立。 白がコミ(例えば5目半)をもらっている場合。マネ碁で盤面持碁を目指すことができれば勝利です。 しかし、当然ですが黒から対策があります。 1)どこかで天元に打つ。例えば、初手天元。また、3連星から4連星としてから天元も模様の碁で、天元の石が有効ですのでよさそうです。 2)中央に向かうシチョウの形にし、中央で先に抜き勝ち。という手法も聞いたことがあります(^^;;;。

<黒逆コミ貰いの場合のマネ碁> => マネ碁戦法:条件付きで成立。 現代は、アマが碁会所等で打つ場合、点数制で打つことが一般的になってきました。 黒逆コミ貰いの場合も当然あります。 黒が逆コミ(例えば5目半)をもらっている場合の初手天元マネ碁について考えます。 つまり黒が1子以上有利な場合に、1子を犠牲にして残りの有利さ(コミ)を堅持しようという戦法です。 この状況は、上記の白のマネ碁戦法において、はじめに天元に白石を置いておき、あらかじめ黒からのマネ碁封じを封じた状況とも考えられます。 ともあれ黒は初手天元マネ碁により、盤面持碁を目指します。 しかしながら、やはりすべてマネをするのは(ヒカルの碁戦法で)破綻してしまいます。 つまりマネてはいけない手というものが存在します。 これまでの考察からどうやら天元に着けられた場合に、マネをしてはいけない手が含まれるようです。

  黒のマネ碁の手法を整理してみます。 1)1手目天元に打ち、以下相手の対称点をうち進め、盤面持碁を目指す。 2)ただし、相手が天元につけてきた時は、マネ碁ではなく自分の力で最善と思う着手を打つ。 他にマネ碁戦法のバージョンとして、 「天元からはなれたところでも、相手が悪手を打ってきたらマネ碁を止める」、 「天元につけてきた場合だけでなく、天元に近づいてきたら、自分の力で打つ」 というものも考えられます。 しかしどれも、最後はやはり自分の力で勝たなければならない。。。ということになります。 ですが、黒には’5目半’という逆コミがあるため、盤面が狭くなるメリットを考慮すると やはりマネ碁戦法(天元付近以外を真似る)は有力な戦法の一つにおもえます。 ただし、実行する場合は相手が怒り出す可能性もあるので使用には充分注意しましょう(^^;;;。 以上、長文(駄文)で失礼しました。Mr.K さんの理解度の % が少しでもあがりますよう祈念しています。

 <P.S.> ここで白からのマネ碁封じの手法も見えてきました。’天元の石につける’というものです。 周りから石をもってゆき、付けが悪手にならないようにしてから付けることになります。 黒は、そこから(少なくともその近辺では)自分の力で打たなければなりません。

mako - 00/08/23 15:42:37
テーマの日付: 4/21 マネ碁封じ

コメント:
Mr.Kさん。取り上げてくださりありがとうございます。 ただマネ碁論には、少々打ちすぎ(言い過ぎ)があったようですm(__)m。 以前の文章では、天元に付けてきた場合、’一度マネ碁を止めますがその後、天元付近以外ならばそのまま無条件にマネ碁を続けて良い’と解釈できます。 ですが、それは無理だと気づきました。’一度マネ碁を止めた後は、天元付け以外でもマネ碁ではなく自分の力で打たなければいけない’ということになるかと思います。 そこで、以下の<修正>を加えてください。 マネ碁論の最後のほうですが、 1)’相手が天元に付けてきた時は’=> ’相手が天元に付けてきた時からは、’ 2)’天元に近づいてきたら、自分の力で打つ’=> ’天元に近づいてきたら、それ以降はマネ碁ではなく自分の力で打つ’ 3)’マネ碁戦法(天元付近以外を真似る)’=> ’マネ碁戦法(天元付近に打たれるまでは真似る)’ 。。 さて理由ですが、マネ碁戦法(天元への付け以外を無条件に真似る)において、天元への付けを打たれた場合どこに打つかという問題があります。黒が天元の隣接点以外に打った場合には、’天元への付け以外を無条件に真似る’はできなくなります。相手はその対称点に打つ(マネ)事ができるからです。そうすると黒はその手を真似られません(すでに対称点にうってあるので)。また天元の隣接点は4点しかありませんので、相手に天元への付けを連打されると、黒は天元の隣接点以外を打たざるを得なくなります。(そうしないと真似したことになってしまいます。)

初心者Mr.Kの悩める囲碁日記