Mr.Kの悩める囲碁日記 >これで納得基本死活 >死活の予備知識
セキとは、お互いに相手の石を取りにいこうとすると、逆に自分のほうが取られるので、どちらも手を出せず生きを保っている状態のこと。また、生きなのにもかかわらず地は0目。つまり、かなり特殊な生きです。(相変わらず言葉だけで説明するのは難しい。(^_^;) )従って、死活初心者の方は、特殊な生きなので、知らなくてもいいとホントは言いたいところなんですが、簡単な死活でも、たまに問題になるので、避けては通れません。残念ながら。
ここでは、基本死活の中で、黒先セキ生きとなる基本的な型を検討をしつつ、セキの特徴と性質を考えてみたいと思います。
下の図の形が、最も基本的な黒先セキ生きとなる形です。まずは、自分の力だけで、この死活の変化をいろいろ考えてみて下さい。
では、正解変化図です。
続きです。
さらに続きです。
これで、あなたはセキ生きとなる基本死活をマスターしました。これは、そのまま実戦で出てきそうな形ではありませんが、この死活を知っていると実戦でも応用が利くと思います。
さて、上の死活と似た形なんですが、次の死活も2題やってみて下さい。最後以外は上の死活と全く同じ手順です。これらの死活も理解すると、よりセキのことが分かってきますよ。
正解手順です。
ここまで、計3つの死活をやってみると、一つのセキの特徴が見えてきました。断点を詰められると、セキにはならなった。それは、外ダメを全て詰められた時、黒は、アタリになるので、中を継がざるを得なかったから。そうすると、セキ生きの死活とは何が変わってしまったのか?
つまり、こういうことです。セキで生きるためには、内ダメが最後の最後まで、2つに保てることが重要。断点を詰められた場合は、これを保つことが出来ないので、黒は死となってしまったのでした。
最後に。別に難しいことではないのですが、セキは、眼のないもの同士のセキ、一眼あるもの同士のセキというふうに、分類することが出来ます。 言うまでもなく、上でやった基本死活は、眼のないもの同士のセキです。
実戦では、一眼あるもの同士のセキのほうが少し出来やすいかな。
以上で、セキについては終わります。詳しく調べれば、まだまだ出てきますが、このくらい知っていれば、当分、困ることはないと思います。