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死活の予備知識
ナカデについて

ナカデとは、連続する相手の地の中に打って一眼にする技術。漢字で書くと中手と書きます。それと、今まで僕も勘違いしてたみたいなんですが、『ナカテ』ではなく、『ナカデ』。‘’テ‘’は濁ります。言い方くらい、どうもいいことのようですが、こういう微妙な言葉の違いに敏感な人もいるので気をつけましょう。これは、全然関係ない話ですが、茨城県人の人に、『イバラギ』というと怒ります。正しくは、『イバラキ』。知ってました?(笑)
 さて、話を元に戻します。ナカデは、死活を考える際の基本の一つと言えます。ですから、死活をかじったことのある人なら、誰でも少しは知っていると思います。ところが、知っていたとしても、なかなか実戦の死活の時には、気が付きません。それは多分、実戦では、いきなりナカデの形そのものになることは少なく、読みが必要とされるせいだと思います。行き当たりばったりでは、とてもナカデにはなりません。やっかいですね。もちろん、僕も人のことは言えませんが。(^_^;)
 ここではナカデには、どんなものがあるかと、最低限、知っておきたい知識を説明しておくことにします。

【1】 三目ナカデの形

ナカデは、最大で六目のものまでありますが、常に基本になるのは、この三目ナカデです。三目ナカデは、形的には、2通りあります。というか、三目での形自体2通りしかありませんので、要するに、三目の地は全てナカデの形 になります。以下のアプレットで確認して下さい。

三目ナカデをアプレットで説明

【2】 四目ナカデの形

これも2通りあります。

四目ナカデをアプレットで説明

【3】 五目ナカデの形

これも2通りです。なお、この五目ナカデの形までを知っていれば、実戦で困ることは、まずないでしょう。

五目ナカデをアプレットで説明

【4】 六目ナカデの形

最大のナカデです。ただ、これは実戦では、あまり見かけませんね。(でも、知らないと困ります。)形も1通りだけです。なお、六目ナカデは、花の形をしている(僕にはそうは見えないけど。)ということで花六とも呼ばれています。

六目ナカデをアプレットで説明

ナカデの形は以上です。ここまでのことは、どんな本見ても書いてありますね。誰でも知ってるって言われそう。(^_^;)

そこで、一歩、考えを進めてみます。ナカデは最大で六目。しかし、六目のナカデ花六は、実戦では、めったにお目にかかるものではない。ということは・・・。実戦的には、六目地以上の連続が完全な地(カドが欠けているものや、下がりがないものは、連続は完全ではない。)を有すれば、眼を作りにいかなくても、相手が打ってきた時に手抜きさえしなければ、ナカデで死ぬことはない。つまり、そのまま手抜きで生きと言えそうではないでしょうか。

ところが、もう一つ見て欲しい図があります。右上隅、右下隅は、それぞれ、完全な形で六目以上の地を有しているのに、死んだり、コウになったりしてます。

六目ナカデをアプレットで説明その2

上の図は、いわゆるナカデでは、ありませんが、隅にダメ詰まりという状況では、このように白に手が生じることがよくあります。ですから、隅では、六目、七目あってもまだ安心できない、八目でやっと安心できると言えそうです。

これらをふまえて、僕なりにまとめてみました。

一般的に、六目以上の広さの連続が完全な地を有すれば、相手の手に手抜きさえしなければ、まず死はない。ただし、隅は例外で八目以上の広さがないと安心は出来ない。

これを知っていると、死活を考える時、二眼作らないといけないか、懐を広げるべきか迷った時の一つの目安になると思います。

以上、ナカデの基本中の基本の話でした。

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