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格言にみる基本死活

第9型 マガリ四目は眼でござる
/直四は生きなり、角四は死なり

この2つの格言は、全ての死活を考える上でベースとなる四目型の生死について述べたものです。なぜ四目型が格言になっているほど大事なのか?まず、下の図を見て下さい。(今から、非常にバカらしい解説を始めます。(^_^;) )

説明アプレット1  

右上隅図、一目型。右下隅図、二目型。(もちろん、黒のことです。それに、こんな言い方はしません。説明のため無理やりこう呼ぶことに決めました。)このそれぞれは、地の形としては、この一通りの形しかありません。そして、見た通りですが、これは容易に黒は生きていないと判断できるでしょう。二眼がないし、作れる見込みもないですもんね。
 そして、三目型。上記の図でいうと、左下隅図、左上隅図。三目型ですと、この2種類の形が考えられます。しかし、白番で考えてみると左下隅図は、D5に置けば、三目中手で黒死。左上隅図は、D15に置けば、三目中手で黒死となります。つまり、三目の形でも黒は、そのままでは死んでいるということになります。

ところがです。これが四目型になってくるとかなり状況は変わってきます。四目で作れる形には、下図のように5種類あります。(右上隅、右下隅、左下隅、左上隅、まん中)
 このそれぞれの形、白先で考えるとどうなるか、試してみて下さい。

問題図

一応、正解の変化図を作っておきました。(ここまできたらとことんやるぞ。(^_^;) )

正解変化図

以上、見て頂いたように、四目の形になって初めて、手抜きで黒が生きている形が存在します。別の言い方をすれば、四目の形は、死活を考える上での最小の形(単位)と言えるのです。これが、四目の型が格言となっている理由です。

最後に表にして、まとめてみました。

場所 形状 生死 格言
右上隅図 マガリ四目 生き形 マガリ四目は眼でござる
右下隅図 直四 生き形 直四は生き
左下隅図 角四 死形 角四は死なり
左上隅図 凸型の四目 死形 なし
まん中図 Z型の四目 生き形 なし

なお、以上の四目の形の生死は、考えるのではなく、一目見ただけで分かるようになって下さい。この四目の形は実戦ではほとんど出てきません。しかし、ある形の死活を考えた場合、最終的に四目の形になることは、よくあります。その時に、これら四目の形のことをよく理解していれば、そこから先は読まなくても分かるからです。多分、これだけでも少し死活に強くなれますよ。(私の経験に基づいて言ってますが、ならなかったらごめんなさい。(^_^;) )

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