Mr.Kの悩める囲碁日記 >これで納得基本死活 >格言にみる基本死活
この2つの格言は、全ての死活を考える上でベースとなる四目型の生死について述べたものです。なぜ四目型が格言になっているほど大事なのか?まず、下の図を見て下さい。(今から、非常にバカらしい解説を始めます。(^_^;) )
右上隅図、一目型。右下隅図、二目型。(もちろん、黒のことです。それに、こんな言い方はしません。説明のため無理やりこう呼ぶことに決めました。)このそれぞれは、地の形としては、この一通りの形しかありません。そして、見た通りですが、これは容易に黒は生きていないと判断できるでしょう。二眼がないし、作れる見込みもないですもんね。
そして、三目型。上記の図でいうと、左下隅図、左上隅図。三目型ですと、この2種類の形が考えられます。しかし、白番で考えてみると左下隅図は、D5に置けば、三目中手で黒死。左上隅図は、D15に置けば、三目中手で黒死となります。つまり、三目の形でも黒は、そのままでは死んでいるということになります。
ところがです。これが四目型になってくるとかなり状況は変わってきます。四目で作れる形には、下図のように5種類あります。(右上隅、右下隅、左下隅、左上隅、まん中)
このそれぞれの形、白先で考えるとどうなるか、試してみて下さい。
一応、正解の変化図を作っておきました。(ここまできたらとことんやるぞ。(^_^;) )
以上、見て頂いたように、四目の形になって初めて、手抜きで黒が生きている形が存在します。別の言い方をすれば、四目の形は、死活を考える上での最小の形(単位)と言えるのです。これが、四目の型が格言となっている理由です。
最後に表にして、まとめてみました。
場所 | 形状 | 生死 | 格言 |
---|---|---|---|
右上隅図 | マガリ四目 | 生き形 | マガリ四目は眼でござる |
右下隅図 | 直四 | 生き形 | 直四は生き |
左下隅図 | 角四 | 死形 | 角四は死なり |
左上隅図 | 凸型の四目 | 死形 | なし |
まん中図 | Z型の四目 | 生き形 | なし |
なお、以上の四目の形の生死は、考えるのではなく、一目見ただけで分かるようになって下さい。この四目の形は実戦ではほとんど出てきません。しかし、ある形の死活を考えた場合、最終的に四目の形になることは、よくあります。その時に、これら四目の形のことをよく理解していれば、そこから先は読まなくても分かるからです。多分、これだけでも少し死活に強くなれますよ。(私の経験に基づいて言ってますが、ならなかったらごめんなさい。(^_^;) )