Mr.Kの悩める囲碁日記 >これで納得基本死活 >格言にみる基本死活
16型で隅の板六については終了しました。確かに終わったんですが、もう一つ、隅の板六とよく似た形で、非常に大事な型がありましたので、ここでやることにしました。ちょうど隅の板六にサガリが2つない形でカギ型と呼ばれます。
これは、黒に生きなしです。つまり黒先でも生きがない形。しかし、単純な形なわりに黒の出方によって白にはいろいろな殺し方が要求されます。それらを考えることが死活の力をつけるのに非常に役立つそうなので、考えられるだけのいろんなケースで黒死を確認してみて下さい。
この死活は、どの死活の本を読んでも、この形を完璧に身に付けると確実に死活の力がUPすると紹介されていますので、いつもより増して徹底的に変化を調べてみようと思います。
【正解の変化図その1】:黒の初手、S19のトビ
黒が生きを図るには一番、それらしい手だと思えますが・・・。
【正解の変化図その2】:黒の初手、S18のマガリ
これも有力そうですが・・・。
【正解の変化図その3】:黒の初手、T18のコスミ
トビやマガリより簡単に殺せそうですが・・・。
【正解の変化図その4】:黒の初手、Q19のサガリ
五目中手を知っていればなんのことはない。
【正解の変化図その5】:黒の初手、T17のサガリ
これもその4のケースとほとんど同じ。
続きです。
以上、徹底的に、この型を調べてみたつもりです。確かに黒生きはありませんでしたね。なお、この型を考えることは、はっきり申しまして、隅の板六なんかよりためになります。ぜひとも、この型を覚えてください。必ず死活の力がUPすると思います。
ところで、これは余談ですが、死活の勉強をして、少しでも自信がついてくると、実戦で妙に無理な打ち込みがしたくなります。(実は僕がそうなんです。(笑) )しかし、碁は部分戦に勝てばいいというものではありません。無理な打ち込みは、仮に狭いところで生きたとしても敵に分厚い外勢を与え損なワカレになることも多々ありますので、その点は気をつけて下さいね。死活に自信がついたばっかりに勝率が落ちてしまったなんてことがないように。(^_^;)