星と対小目からは、この中国流に進むことが多い。三連星と同じく模様作戦ですが、配置が複雑な分、三連星にはない機略が生まれるのが大きな特色です。この布石は、片隅を小目で占めてますが、小目の定石を知らなくても打てる模様作戦として、これも初心者には、お薦めです。模様の碁は、死活にあまり強くなくても打てるのが魅力。(またしても、後半は、私の個人的意見。(^_^;) )なお、中国流には、大別して、普通に『 中国流 』と呼ばれるものと、位の高い『 高中国流 』といわれるものがありますので、2つに分けました。

 

ここでいう中国流とは、黒の5手目が第3線の低い中国流のことです。中国流とは、本来、日本で生まれたもので、一旦、それが中国に渡り、逆輸入されて、この名になりました。

1.対 ニ連星 基本図

ケース1

、星へのカカリ 基本図

1.昭和59年第9期名人戦七番勝負第2局より
黒 名人 趙治勲 対 白 碁聖 大竹英雄
 → 140手まで入力

ケース2

白、小目側へのヒラキ 基本図

1.平成6〜7年第50期本因坊戦挑戦者決定リーグより
黒 八段 小松秀樹 対 白 王座 加藤正夫
 → 160手まで入力

2.平成6〜7年第50期本因坊戦挑戦者決定リーグより
黒 八段 小松秀樹 対 白 七段 楊嘉源 → 151手まで入力

3.平成12年第2回春蘭杯準決勝より
黒 九段 王立誠 対 白 五段 孔傑 → 193手まで入力

4.平成12年第55期本因坊戦七番勝負第2局より
黒 九段 王銘琬 対 白 本因坊 趙善津 → 150手まで入力

5.平成13年第25期棋聖戦七番勝負第5局より
黒 九段 趙善津 対 白 棋聖 王立誠 → 188手まで入力

6.平成12年第48回NHK杯テレビ囲碁トーナメント1回戦より
黒 八段 大垣雄作 対 白 九段 片岡聡
 → 166手まで入力

2.対 その他の布石 基本図

ケース1

、星へのカカリ

1.昭和51年第1期名人戦挑戦手合第1局より
黒 名人 大竹英雄 対 白 九段 石田芳夫
 → 177手まで入力

平成12年第4期LG杯棋王戦決勝第4局より
黒 九段 劉昌赫 対 白 九段 兪斌 → 150手まで入力

ケース2

白、小目側へのヒラキ

1.昭和51年第24期王座戦挑戦手合第3局より
黒 七段 趙治勲 対 白 王座 大竹英雄
 → 46手まで入力

2.昭和50年第13十段戦挑戦者決定戦より
黒 九段 林海峰 対 白 九段 藤沢秀行
 → 49手まで入力

ケース3

その他

1.昭和48年第12期名人戦挑戦手合第3局より
黒 名人 林海峰 対 白 本因坊 石田秀芳
 → 44手まで入力

中国流が日本で打たれ始めてから、しばらくして、中国流を改良した高中国流が生まれる。そして、この2つの中国流は当時、日本で大流行しました。こちらの中国流は、黒の5手目が、第4線の高い位置に打たれ、より勢力的な布陣となります。初心者には、同じ中国流を打つならこっちのほうがいいと思いますと書こうと思いましたが、やっぱり、難しいことが分かってきたので、ただの中国流のほうがいいです。(^_^;)(私の個人的意見。)

1.対 ニ連星 基本図

ケース1

、星へのカカリ 基本図

1.いつ、どこで打たれた棋譜かは、不明です。
黒 九段 羽根泰正 対 白 五段 水野一郎
 → 133手まで入力

2.同上
黒 八段 羽根泰正 対 白 七段 川村匡迪
 → 95手まで入力

ケース2

白、小目側へのヒラキ 基本図

1.いつ、どこで打たれた棋譜かは、不明です。
黒 九段 羽根泰正 対 白 王座 加藤正夫
 → 127手まで入力

2.同上
黒 王座 羽根泰正 対 白 名誉棋聖 藤沢秀行
 → 97手まで入力

3.同上
黒 九段 羽根泰正 対 白 王座 加藤正夫
 → 109手まで入力

4.昭和57年第7期名人戦七番勝負第5局より
黒 名人 趙治勲 対 白 碁聖 大竹英雄
 → 183手まで入力

5.昭和55年第35期本因坊戦七番勝負第5局より
黒 本因坊 加藤剣正 対 白 九段 武宮正樹
 → 176手まで入力

ここで初めて知ったのですが、(もしかして遅いですか。^_^; )本因坊になると、どうやら、別の名前を名乗るようです。『坊』がつくだけに法名みたいなものですか。それだけ特別の意味のあるタイトルなんでしょうね。歴史も長いみたいだし。例えば、加藤正夫→加藤剣正、石田芳夫→石田秀芳。など。なお、武宮さんは、初めてなった時、秀樹と名乗ったそうですが、本名と間違えられやすかったそうなので、2度目になった時には、正樹で通すことにしたそうです。ただし、本因坊になった時の読み方は、『せいじゅ』と読みます。

6.いつどこで打たれた棋譜かは、不明です。
黒 九段 羽根泰正 対 白 四段 中尾準吾 → 121手まで入力

2.対 その他の布石 基本図

ケース1

、星へのカカリ

1.いつどこで打たれた棋譜かは、不明です。
黒 九段 羽根泰正 対 白 九段 淡路修三 → 99手まで入力

2.同上
黒 八段 羽根泰正 対 白 六段 西上好彦
 → 121手まで入力

3.同上
黒 九段 羽根泰正 対 白 六段 彦坂直人
 → 63手まで入力

4.同上
黒 九段 羽根泰正 対 白 碁聖 大竹英雄 → 113手まで入力

5.昭和52年第32期本因坊戦リーグより
黒 十段 加藤正夫 対 白 九段 石田芳夫 → 72手まで入力

6.昭和52年第15期十段戦挑戦手合第2局より
黒 十段 加藤正夫 対 白 九段 坂田栄男 → 58手まで入力

7.昭和52年第2期名人戦リーグより
黒 九段 林海峰 対 白 九段 石田芳夫
 → 55手まで入力

ケース2

白、小目側へのヒラキ

1.いつどこで打たれた棋譜かは、不明です。
黒 九段 羽根泰正 対 白 九段 金島忠
 → 139手まで入力

2.同上
黒 九段 羽根泰正 対 白 九段 馬場滋
 → 111手まで入力

3.同上
黒 九段 羽根泰正 対 白 九段 岩田達明
 → 85手まで入力

4.同上
黒 九段 羽根泰正 対 白 九段 山城宏
 → 111手まで入力

同上
黒 九段 羽根泰正 対 白 九段 林海峰
 → 99手まで入力

昭和51年第1期碁聖戦挑戦手合第2局より
黒 八段 加藤正夫 対 白 名人 大竹英雄 → 66手まで入力

7.昭和51年第14期十段戦挑戦手合第5局より
黒 八段 加藤正夫 対 白 十段 林海峰
 → 48手まで入力

ケース3

白、その他の対策

1.いつどこで打たれた棋譜かは、不明です。
黒 九段 羽根泰正 対 白 九段 高木祥一
 → 133手まで入力

2.同上
黒 九段 羽根泰正 対 白 九段 武宮正樹
 → 60手まで入力

3.同上
黒 九段 羽根泰正 対 白 六段 山下順源
 → 99手まで入力

4.同上
黒 九段 羽根泰正 対 白 五段 円田陽一
 → 100手まで入力

5.同上
黒 九段 羽根泰正 対 白 九段 戸沢昭宣
 → 101手まで入力

6.昭和52年第1期棋聖戦決勝第5局より
黒 九段 藤沢秀行 対 白 九段 橋本宇太郎 → 59手まで入力

7.昭和51年第1期名人戦リーグより
黒 九段 坂田栄男 対 白 十段 林海峰 → 80手まで入力

8.昭和51年第1期名人戦リーグより
黒 十段 林海峰 対 白 九段 橋本宇太郎 → 101手まで入力

9.昭和52年第32期本因坊戦挑戦手合第5局より
黒 十段 加藤正夫 対 白 本因坊 武宮秀樹 → 209手まで入力

 

戻る