Mr.Kの悩める囲碁日記 >碁会所に行こう >4.大阪の碁会所発〜攻めはケイマやで〜 (後編)

4. 大阪の碁会所発
〜攻めはケイマやで〜 (後編)

8月14日

M 「あ〜あ。負けてしまったね。絶対勝つと思ったのにね。」
私 「あーだまされたー。あの台、絶対出るっていうからしたのに、やっぱり負けちゃったじゃないの!」
M 「そういう日もあるよ。明日、頑張ろうー。」
私 「うそっ。明日もやるの? (+_+) 」

前編の最後で、パチンコで時間をつぶそうということになった私達でしたが、結果はやはり(?)こうなってしまいました。(笑) おまけに、最近のパチンコは勝負が早いです。この時は、2人して、ボロボロになりましたので、せいぜい1時間くらいしかいられませんでした。
 ふと、時計を見ると、現在、午後2時。夜には、まだまだ時間がありました。そして、その時、思わず発した私の発言が、思わぬ展開を生んでしまうことになるんです。

(ここまでの文章、今、考えると余分でした。(^_^;) 今回の話はおかげで支離滅裂。(反省。。))

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「お金無しで、こんな大阪とはいえ、郊外の町で時間をつぶそうと思えば、今、大阪で一番、熱いプレイスポット(いつからそうなった?)碁会所しかないよ。(笑)」

私と同い年で、こんな発言する人いるんでしょうか。(笑)
このMくん、囲碁のことは全く知らないドシロウトなんですが、私が囲碁のホームページを開いていることを知っている人間だったので、つい私の口から、こんな発言が飛び出してしまいました。もちろん冗談のつもりで。

M 「そやね。行こか?」
K 「ははは。(笑) でも、残念や。お盆は、碁会所も休みやし。(笑)」
M 「公衆電話を探して、電話帳を見れば、分かるやろ。」
K 「えっ?冗談で言うたんやよ。それに、お盆は絶対、碁会所休みやって。」
M 「あっちの方に確か公衆電話あったはずや。」
K 「いや、そうじゃなくて、ちょっとー。(^_^;)」

このMくん、名古屋人のくせに、日夜、ダウンタウンのビデオを見て、ボケと突っ込みの研究をしとるやつ。(笑) 普段は、僕にでも突っ込める分かりやすいボケをかましてくれて、助かっていた(笑)のですが、さすがにこの時は、今度のボケは、かなりレベルが高い。どうしてくれよう。などと考えるはめになりました。(笑) でも、それだけで済まなかったんですけど。

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小さな雑居ビルの階段を昇り、たどり着いた”関西棋院公認”と書かれた碁会所の扉の前。

M 「やっとるとこあったね。」
K 「・・・。(唖然)うそやろ。信じられん。」

信じられないことにお盆だというのに、営業をしてる碁会所が、歩いて10分のところにありました。しかも、またもや全く囲碁のことを知らない友人とこの扉の前にいる。僕は、囲碁の女神にでも魅入られているのだろうか。ともかく、ここまで、来てしまったので、Mくんとともに、この中に入ることになってしまったのでした。

今、考えてもどうしてこうなったか実に不思議なんですよね〜。これがなりゆきというものなのか・・・。ところで、こっからが碁会所訪問の話。前編から通じて、ここまで全部前書きです。(爆)

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「君ら学生?」
 これがこの碁会所で最初に聞かれた言葉でした。この時、この碁会所の中には、8組ぐらいの人達が対局していたのですが、ここは、僕が石川県で行っている碁会所より、さらにお客さんの年代層が高いところでした。もっともお盆だったせいかもしれませんが。
 「違いますよ。(^_^;) 社会人です。碁を打ちにきました。となりの彼は付き添いですけど。」
 「あー。それじゃこっちにどうぞ。」(ホントは大阪弁)

しかし、そこのオーナー(確か5段の方。碁会所のオーナーはみんなこのくらい?)は、もろ大阪弁のおもしろそうな方でした。(笑)(ですから、これから登場するオーナーの発言は、すべて大阪弁だったのですが、忘れちゃいました。本当はこういう文章を書く時は、言われたままの言葉をそのまま書くのが一番面白いのは知っているんですが・・・。(^_^;))

「いつもどのくらいで打ってるんですか?」(ホントは大阪弁)
「はい。9子局です。基本は一応マスターしてるつもりです。」
「よし、じゃあ、5子局で打とう。」(これもホントは大阪弁、くどい・・・。(^_^;))
「えっ。はい。」(なんで!?)

とわけも訳も分からぬまま5段のマスターと5子局で打つことになりました。対局の最中、「なかなかやるね。」とか、「おっ。」とか言われるので、序盤早々、苦戦しながらも、かなりの間、打ってましたが、ふとあることに私は気づきました。

「あの、この石は死んでいるんでしょうか?」
「うん。そうだね。いつ見切るかが問題やったね。」(大阪・・。もうやめます。(^_^;))
「では、ここも、ここも死んでるんですか。」
「そうそう。地を計算すると、そうやね。黒地、10目ぐらいで、後は、全部、白の地やね。」

かなりややこしい碁になっていたので、自分の石が死んでいることも気がついてなかったんです。(^_^;)

「・・・。負けました。やっぱり9子局ぐらいでないとまともに打てないです。」
「うん。9子局か。あれはダメや。あれで、負けるようじゃ、囲碁を分からんのといっしょや。5子局からやっとまともな囲碁と言えるんや。9子局だったらなー。」

ここから、実は、このマスターによる2時間に及ぶ、9子局必勝法を伝授してもらうことになったのでした。前日、寝ずに大阪に来たので、眠たいのを必死にこらえながら・・・。(笑)

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この碁会所に来て、結局、3時間以上居座ったでしょうか、帰り際、また来てね。と何度か誘われました。僕は、石川県人なんだけど。その3時間の間、Mくんは、ずっととなりで僕と話を聞いてました。おそらく、非常につらい時間だったに違いありません。でも、朝は、僕がつらい目に合ったから、これで、おあいこでしょう。(笑)
 ともあれ、ここにきたことで、すでに時計は5時半をまわっており、碁会所の料金、600円で3時間以上、時間がつぶれました。こんな場所、他になかなかないですよね。
 碁会所はお金のない人が時間を潰すのに、もってこいの場所と分かった今回の碁会所訪問でした。めでたし。めでたし。

【編集あとがき】

ところで、この時の9子局必勝法があまりに突飛なもの(どんな本にも、そんなことは書いてない)だったので、次回、9子局必勝法をこのコーナーで書くことにしました。さて、どうなるんでしょうか。私にも分かりません。(^_^;)

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