Mr.Kの悩める囲碁日記 >碁会所に行こう >9子局必勝法 from 大阪 (前編)
《 お断り 》
囲碁初心者の方へ
私は、このお話が聞いて役に立ったと思って書いていきますが、人によっては、まったく役に立たないどころか逆に害を及ぼすかもしれません。ですから、ここに書かれたことを実践して失敗したとしても私は何の責任もとれません。あくまで、参考程度にお願いします。たまたまこれが役に立ったという方はラッキーだと思って下さい。(笑)
初心者以上の方へ
ここでは、大阪の碁会所で私が聞いてきたことをそのまま、まとめるつもりですが、うろ覚えの所がある上、かなり突飛な意見が含まれているので、これは違うだろというふうに思われる個所がたくさんあると予想されます。ですので、ここから先は読まないで下さい。(笑)いや、読んだとしても読まなかったことにして忘れて下さいね。(笑)
と最初に逃げ道を作っておいて始めます。(爆)
最初に、9子局とはどういうものか。別名、星目。全ての星に石があらかじめ置かれた状態。最初、白が打ってきた時点では、9対1の勢力比。つまり、最初から大量にリードを貰っている訳で、これで勝てないというのは、囲碁がぜんぜん分かってないと言える。(と僕は言われたんです。(^_^;))
それでは、もうちょっと詳しく。ただ、最初に、石が9つ置いてあるからといって、確定地がたくさんあるというわけではないんです。星という特性は、勢力が強いのですが、地には、無茶苦茶、甘いんです。そこに、白、上手の付け入るスキがたくさんあります。ですから、ものの本には、この勢力比を盾にして序盤から、地を作ろうとは考えずに白を分断して攻めて、序盤で決めようとか書いてあります。しかし、これは、間違い。(って言われたんですよ。(^_^;))戦いが始まれば、いくら不利といっても、それは白の望むところ。いろんな手で惑わされて、気が付いたら、石が全部、とられたなんてこともありえます。それより、もっと白が嫌がることをしましょう。常に盤面を全体的に見渡して、白のしてきたことに極力、相手にせず、どんどん、どんどんスキを消していけばいいんです。要するに、黒は、堅く堅く打っていって、戦いは極力さけて、無理をせず、絶対的に、自分の方が有利な時だけ、戦うのです。これで、絶対、負けません。具体的には、これから説明していきます。
なお、出来るだけ絵とかを交えて、視覚的に説明しようと当初、思っていたのですが、私のHP作りの技術的な問題から文字が中心になってしまいました。ですので、分かりづらいところがあろうかと思いますが、勘弁して下さい。基本的な専門用語ぐらいしか使ってないので、分からない場合は、その辺の囲碁の入門書を見れば、必ず載ってますので。
まず最初に問題になってくるのは、隅のかかり対しての黒の受け方。あたりまえのことですが、最初、白は、それぞれの隅にカカってきます。そこでどう受けるかで、その後の展開は大きく変わってくるのです。それでは、どうするのがいいのか?
ここでそれをワーストランキングとしてまとめてみました。
最悪です。まさか、初手の白のカカリに対して受けない方はいないと思いますが、手順が進む中で、ある時、白が別の隅にかかってきた場合、そういう場合は、一般的な本には、そこより大事なところがあるなら、手抜きしてもよいとなってますが、これは、いけません。1手手抜きするだけで、そこの隅は、両ガカリという形にされ、大変、危険な状態になってしまいます。これは、上手の一番に望む形、こんな形になっては、黒は、勝負を捨てたようなものです。それに、そこより大事な場所というのも、ホントにそうなのかあやしいものですし・・・。白が隅にカカってきた場合にはいかなるどんな場合でも必ず受けましょう。
これも最悪です。というか、本来、これがワースト1位になるところ。黒にとっては、百害あって一利なし、白にとっては、渡りに船とばかりに喜ばれてしまいます。ツケノビの特性として、黒が固まる代わりに白も固めてしまうという最大の欠点を抱えております。しかも、白は、地を持って固まろうかというのに、黒は勢力が増しますが、地には以前甘く、言い方を換えれば、ツケノビの形は、すそはがらあきなので、このあと、白から、三々に入られたり、ツケノビ自体を両方からはさまれたりして、黒は大ピンチになります。これでは、初心者は勝てません。9子局において、ツケノビは、絶対のタブーだと心得て下さい。
本とかを読むとこれが9子局においての基本的定石の1つとなっています。しかし、これもいけません。それは、ある程度、強い人の話です。これを初心者がやってしまうと、コスミ付けられた白は強くなってしまうし、それに、この形でも、依然、あとで三々入りを狙われてしまいますし、ろくなことがありません。このあと、この黒を厳しく、攻め立てることが出来るのでしたら、これもいいのかも知れませんが、初心者では、それはまず無理です。
これも本とかでは、これも基本的な定石の1つとなっています。しかし、初心者には、実はこれもよくありません。この形は、白のほうも重々、承知していて、ここから、手はいくらでもあります。白が強くなってない分、ツケノビやコスミツケより、幾分かましですが、やはり、あとで、三々を狙われるし、あるいは、いきなり、1間トビ自体を両方からはさむなんて手もあります。これをやられると黒はとってもつらいです。この後は、当然、ここから戦いが勃発してしまいます。こんな白に戦いのアヤを与えるような受け方は、得策とはいえません。要するに、1間トビ受けというのは、守っているようで、実は、攻撃的な構えなのです。つまり、この形もやはり、スキが多し。従って、×。
コゲイマ受けです。それは、なぜかと言えば、この構えは、守りが主体の手堅い受けの構えなので、当然、すぐに戦いになることはそうそうないのです。それと、ここがポイント。この構えからなら、後、一手かけるだけで、貴重な隅をほぼ、手中に収めることができるのです。また、三々に入られたとしても、中のスペースが狭く、中に入った白は小さく生きるしかなく、序盤早々、すぐに、三々に入ってくることは、まずないでしょう。いえ、仮に入ってこられたとしても、黒が厚い外勢を簡単に得られて、黒の優勢は磐石のものとなります。それから、最後に、自分が堅いということは、何も消極的なことではなく、あとで、自分が強く戦えるということなのです。最初は分からなくても構いません。自分が実戦でやっていけば、自然とそれは分かってきます。以上がコゲイマ受けがよいという理由です。
上記の4つの受け方をアプレットで再現しました。一応、どんなものか知らない人がいるといけないので・・・。白のカカリに対して、左上隅より、コスミツケ、右上隅、ツケノビ、左下隅、一間トビ受け、右下隅、コゲイマ受けとなってます。
以上で前編を終わろうと思います。次回は、具体的なコゲイマ受けの定石についてから。
《前編終わり》
【編集後のMr.Kの独り言】
とんでもないものを書いてしまいました。(^_^;) それに、多分、超初心者の人だと、読んでも何、書いてあるか分からないような・・・。(^_^;)