8月20日
「こんにちは。ホントに来てしまいました。」
「ありがとう。(^_^) えーと。あんた初段やったっけ?」
「えっ!? ち、違いますぅ。(^_^;) 僕は10級以下です!」
「あー。そうやったか。でも大丈夫。初段以下と以上で2つのグループに分けるから。今日は参加費1000円と席料700円で・・・うんたらかんたら。」
8月の初旬、この碁会所から、大会の案内を頂いて、どうしようか迷っていた私でしたが、どんなものか興味があり、今日の参加となりました。
冒頭の会話は、僕が碁会所に着いた時に最初に交わした僕と先生(この碁会所のマスターです。)との会話です。ところで、ここの先生、やっぱり口がうまいことが判明。何か僕はここに来ると、いつもおだてられているような・・・。(でも、まぁいいか。知らぬは仏なりともいうし。(笑))
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ざっと見渡すと20人ぐらいの人がいましたか、今回の大会は、あくまでも、この碁会所の身内の人だけの大会で、和気あいあいという感じでした。ただ、私だけは緊張していたように思います。何せ、身内の人間だけといっても、僕が知っているのは、先生だけ。今日もYさんはいませんでした。
さて、大会の開始の時間はとうに過ぎたのに、一向に大会が始まろうとはしません。なぜなら、この時、この時間、高校野球で、PL学園 対 智弁和歌山(多分、そうだったと。ちょっと記憶があいまい。)が、一番の盛り上がりを見せていたところで、皆さん、テレビに釘付け状態。ちょうど私の気持ちも緊張してましたので、僕もドキドキしながら、この試合を見ていましたね。あのPL学園のねばりすごかったなぁー。
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「じゃあ、Kさん、このくじを引いてください。」
大会の試合方法は、くじで相手を決めて、一人3戦やって、勝ち点数を競うというもの。1試合目に勝つと7点、2試合目に勝つと5点、3試合目に勝つと3点が勝ち点数に加算されるという仕組み。
「お願いします。」
「はい。君は10級?あらー。こういう場合の置石は・・・。」
僕の第1戦の相手は、初段の50歳くらい方でした。この試合では、1級差、置石1つということでしたので、星目(9子局)にしても1子足りません。それで、すぐにどうしようかというお話になりました。僕としては、何か複雑な心境になりましたが。結局、1隅を風鈴(三々を占める形)にすることで、対局はスタートしました。さすがに、ここまで石を置くと、いくら初段の人でも僕は負けないだろうとちょっと思ってましたね。
「あれっ?また忘れた。」
この対局で初めて僕は対局時計というものを実際、触れました。自分の打ち手を終える度、自分の方のボタンを押すと、自分の時計が止まり、相手の時計が動き出す仕掛け。ちょっと感激しました。 (あ〜。これがヒカ碁に載ってた対局時計か。(^_^) )
ところが、これ、慣れないとすぐボタンを押すの忘れちゃうんですよね。おかげで、第1戦は、善戦しながらも時間切れで負けてしまいました。(くやしー。)
第1戦 黒10級(私) 白初段(Aさん)
手合割 10子 黒(私)の時間切れ負け
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幸先良く、第1戦を負けた(笑)私は、第2戦目、今度は自称9級という仕事を定年後、老後の趣味として囲碁を始めたというかなりの年配のおじさんでした。
この方は、大変、気のいい方だったのですが、どうもまだ囲碁歴は私とそんなに変わらないらしく、
「おっ。あんたは、10級か?そんじゃ1子を置かせないといけないね。」
と囲碁初心者らしいセリフを言っていました。つまり、黒が先手で、コミがなしという意味です。別にこれでも意味は分かるし、気のいいおじさんだったので、僕は黙っていましたが、何か僕のほうがハンデ貰っていいのかな?と思ってしまいながら、対局を始めました。
結果は、僕の大差の勝ちになってしまいました。ちょっと申し訳ないって感じでした。とても人の良さそうな感じの方だったので・・・。
第2戦 黒10級(私) 白9級(Bさん)
手合割 先(コミ無し) 黒(私)の数十目差勝ち
<後編に続く>
【編集あとがき】
長くなりそうなので、この話、2つに分けることにしました。それにしても、大会の話って自分で書いててもつまらんなぁー。最後まで読んでくれた人ありがとうございます。(^_^)
ところで、後編もありますので、出来たら続きも読んで下さいね。(^_^)