この棋譜の見所は3つ。
白20で二間に高く隅を受けたのは、右上隅のハネ出しも狙った手。黒21のトビは、それを防いだ手。
白22。左上隅の堅いシマリを生かすためにも、ここは右上隅にカカるのではなく、この打ち込みが面白い。そして、黒は模様を大切にするためボウシで受ける一手。地に甘いようでもこう打たないと、白に飛ばれると模様がまとまらなくなる。
黒29は、この一手。上辺中央のハネ出しをけん制しつつ、白のコスミを誘って、黒31とコスむ調子を求めている。