前半(〜95):
黒は手厚く弱石なく打っており、白は黒模様を荒らしているだけで大きな地がありません。これまでのMr.Kさんの棋譜をみるとはっきりした悪手が随所にでていますが、この碁では緩手はありますが極端な悪手はなく、実に良く打てています。初段以上を認定してもよいと感じました。95手当たりから寄せにはいってゆくのですが、この時点では、黒は厚く地も多く15目くらいは楽に残りそうです。このまま10目以上の差がつきそうなら途中で投了し、次に打つときには4子にしようと思いました。
後半(96〜):
黒は、寄せに入っても相変わらず手厚く弱石なく打っており大所を逃しています。寄せに入ったら意識を切り替え、大きな個所を意識して打つことが必要です。白は、薄い石をほっておき大所を打つなどし、懸命に寄せはじめました。白はつぶれまであったのですが、黒の緩手に助けられしのいでしまい、碁は細かくなってゆき遂には逆転してしまいました。寄せの甘さは初段には道遠しの印象を受けました。