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出版社:日本棋院 |
著者:加藤正夫 |
価格:600円 |
発行日:1986/09/01 |
中盤の専門の本で、一番やさしい本はこれかなぁ。冒頭に述べたように、中盤は、ある程度の死活力や読みの力を必要とするので、あまりやさしいのはないんですね。この本は、戦いの基本となる石の働き、強弱、厚い薄い、攻めの利得などを説明している本。多分、中級者ぐらいだと説明している図で、よく分からないものがあると思うが、これは考え方の本ですので、雰囲気だけつかめばいい。後は、中盤戦の次の一手の問題集がついてます。これも後の手順まで考えると難しいので、次の一手だけ考えて、雰囲気をつかめればいい。とにかくそんな本です。あまりお薦めできる本じゃないが、一回、読めば、それなりに役に立つこともあります。 |
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出版社:山海堂 |
著者:橋本宇太郎 |
価格:893円 |
発行日:1994/08/25 |
その名の通り、打ち込みの問題集。辺の打ち込みの部と隅の打ち込みの部の2つに分かれているが、隅の打ち込みの部だけ役に立ちます。辺の打ち込みのほうは、主に、置碁で現れそうな場面での打ち込みを想定と書いてあるけど、打ち込む側にあまりに有利すぎる配石になってるものが多すぎて役に立ちません。いくら置碁でも、こんな打ち込んで下さいみたいな図になるまで白は、手を抜くわけないよ。隅の打ち込みのほうは、互先で起こりうる隅の形への打ち込みが主体となっていて、結構、良い問題が揃ってます。 |
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出版社:棋苑図書 |
著者:大竹英雄 |
価格:922円 |
発行日:1996/05/10 |
局面に応じた、星の基本定石の選択。また、定石その後の打ち方の選択を問題形式で解説している本。解説も丁寧ですし、なかなかの良書。即実戦で役立てられることがいっぱい詰まっています。ただ、僕は、ちょっと買う時期が遅かったので、(もう初段が見えた頃)知ってることが多く、この本、あんまり役に立ってない。(全くじゃないけど。)だけど、初めて、この本を見た時、もうちょっと早く知ってたらなぁと思いましたよ。 |
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出版社:棋苑図書 |
著者:大竹英雄 |
価格:922円 |
発行日:1996/10/15 |
上の本の小目版。上の本と同じ日に買った。局面に応じた小目の定石後の打ち方を問題形式で解説。これもいい本なんだけど、僕がすでに持ってる他の本で、見たことあるものばっかりだったので、今一、役に立ってない。この手の本を持ってない人には、お薦めです。 |
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出版社:日本文芸社 |
著者:大竹英雄 |
価格:800円 |
発行日:2002/03/28 |
この本は、攻めにポイントを置いているというだけで、上に書いた、星、小目の基本定石後の決め方に内容も本の構成もよく似ています。全く、同じような内容のものも少しありますね。上の二つの本がいいと思った方には、こっちもお薦めです。そういえば、著者が同じ大竹さんですね。 |
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出版社:日本棋院 |
著者:春山勇 |
価格:1,500円 |
発行日:2001/03/30 |
アマの実戦譜を元に、プロが中盤の悪手を指摘して、手直ししていく本。地取り症候群の悪手、裂かれ形の悪手、無謀な戦いの悪手など、全8項目に分類し、それぞれにつき、ワースト10を挙げている。この本、直接、役に立ったことあまりないけど、結構、面白い本です。 |
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出版社:棋苑図書 |
著者:依田紀基 |
価格:922円 |
発行日:1997/04/25 |
上の本とコンセプトは同じ。アマの俗筋の手直し本です。前半は、敵を強く俗筋、ねらいをなくする味消しの俗筋、石の働きが悪い俗筋と愚形、以上3つのアマがおかしやすい俗筋を1章ごとに詳しく解説していて、後半は、アマの実戦譜を使った、俗筋の発見の問題集になってます。問題集といっても、棋苑図書お得意の問題形式にした解説ってとこですが。なお、この本のほうが少し難易度が高いです。 |
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出版社:棋苑図書 |
著者:加藤正夫 |
価格:922円 |
発行日:2000/04/20 |
高中国流(中国流じゃないです。)を題材とした攻めの基本や考え方の本。中身は、棋苑図書おなじみの問題形式による解説書となっています。なお、この本を読んでも、特に高中国流の勝率が上がるとは思えません。この本は、基本的に、攻めの極意の本ですからね。たまたまそれが高中国流を題材にしてるだけ。 |
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出版社:日本棋院 |
著者:林海峰 |
価格:1,500円 |
発行日:2000/03/25 |
ちょっと珍しいコウのことを専門に扱っている本。具体的な内容は、コウの種類の説明から始まって、定石や打ち込み後の定型、死活、ヨセなどでコウになるものを集めてあったり、林海峰さんのコウに対する10ヵ条、そして、問題集という感じとなってます。とにかくコウ尽くし。結構、分かりやすくて、いい本だと思うが、内容がコウだけなので、僕は、あんまり活用出来てないですね。 |
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出版社:日本棋院 |
著者:加藤正夫 |
価格:600円 |
発行日:1994/04/15 |
囲碁の全般における中盤戦の攻める前の考え方とテクニックを解説した本。テクニックでは、定石後の打ち方で定型となっているものや、消しや打ち込みについて、少し紹介されている。全体的に見て、なんか漠然としていて、これはと思うことが少なく、あんまりいい本と思えないですね。というか、そもそも、加藤正夫プロの本は、漠然として分かりにくい内容の本が多く、僕は、あんまり好きじゃない。(なら、買うなって。^^; ) 僕が思う分かりやすい本を書くプロは、攻めの大竹、サバキの依田、死活とヨセの趙、初級者向けの石倉 ってとこかな。 |
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出版社:棋苑図書 |
著者:小林覚 |
価格:922円 |
発行日:2001/12/20 |
棋苑図書は、中盤の本、たくさん出してますね。多分、売れてるんでしょ。読みやすくためになるもの多いし。この本も例外じゃないです。互先におけるいろんな局面での中盤の打ち込みについて、打ち込む側と打ち込まれた側の両方の立場にたって解説されている本。もちろん、本の構成は、棋苑図書、おなじみの形式。 |
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出版社:日本棋院 |
著者:工藤紀夫 |
価格:1,500円 |
発行日:2001/08/20 |
本のタイトルは、定石となっているが、けして定石の本ではありません。この本、いろんなことが書かれていて紹介が難しいのですが、(布石の心得とか石を取る手筋の問題とかもある。)中盤における筋や形の解説がメインの本と言えばいいかな。そのため、中盤の本には珍しく、全局的な図より、部分的な図が多くなってます。特にお薦めとは思いませんが、悪い本じゃないので、買って損したと思うことはないと思います。 |
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出版社:NHK出版 |
著者:苑田勇一 |
価格:1,000円 |
発行日:2001/05/25 |
大模様の碁、第一人者の苑田勇一プロが送る中盤戦の戦略の本。なかなかこの本、面白い。例えば、生きてる石のそばは小さいとか、囲うと地が減るとか、攻めることは逃がすことなど、主に大模様の碁における考え方で基本となるようなことを分かりやすく説明している。一読する価値充分にあります。ただ、この本は、僕は、考え方は参考にするけど、鵜呑みにはしないことにしている。例えば、あの呉清源先生の本も大模様の碁に対する考え方が載ってたりするんですが、全く違うなと思うこともしばしば。また、持ってないけど、武宮正樹プロの本も、多分、これまた違うと思うし。中央の碁ってプロでも何が正しいのかはっきりしない部分があるんですね。なお、苑田勇一プロは、この本のほかに、『大模様はこうして勝て』という本を出版していますが、それは、この本をさらに高度にした内容で、そっちは、有段者の方に結構、人気あるみたいですね。 |
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出版社:棋苑図書 |
著者:依田紀基 |
価格:922円 |
発行日:1999/03/31 |
上のほうで紹介した星の基本定石後の決め方の続編にあたる本です。本のタイトルは、六段挑戦!となっているが、それはオーバーで、少し内容のレベルが上がってますが、この本も上級者からでも読めます。基本定石後の決め方は、ほとんど役に立たなかったけど、この本は、結構、役に立ってます。今でも、時々、読んでるし。 |
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出版社:棋苑図書 |
著者:依田紀基 |
価格:922円 |
発行日:1999/03/31 |
同じく、小目の基本定石後の決め方の続編にあたる本。こっちは、基本定定石後の決め方よりワンランクはレベル上がってますね。今の僕が現在進行形で利用中。この本で、特に僕がいいと思ったところは、小目のシマリ後の手の付け方や、消しのテクニックについて解説してあるところ。この本は、僕の最近のお気入りの本ベスト5には入ります。 |
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出版社:棋苑図書 |
著者:小林覚 |
価格:922円 |
発行日:2002/03/30 |
互先の中盤で生じそうな、攻めとサバキのテクニックを問題形式で解説している本です。攻めとサバキというが、どちらかというとサバキのことに主眼をおいていて、ちょっと難しくなっているので、初段〜とした。現在の僕もよく読んでいる。なお、少し上のほうに書いた打ち込み後の攻防と同じく著者は、小林覚プロ。この2つの本に、さらに、僕は、持ってないのですが、『五段の壁を破る三つの常識』を合わせた3冊を、小林覚プロは、併読して読んでもらえると、さらに戦闘力がアップすると信じています。と、はしがきに書いてありました。この文章で三冊、全部買った人いるだろうなぁ。いい本だと思うので、僕も近い将来そうなるような気は、するけど。^^; |
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出版社:誠文堂新光社 |
著者:李昌鎬 |
価格:1,800円 |
発行日:2000/03/21 |
この本、いいねぇ。名著と言っておこう。実戦的な中盤の攻めやサバキのテクニックを紹介している本。この手の本は、いくつも出てるが、他の本と違って、テクニックが比較的新しい手法なのと、最初の局面がホントに実戦で見かけたことあるような場面ばっかりなので、マジに即実戦で役立てることが出来ます。ただし、ちょっと難しいです。初段くらいの力はないとつらいだろうなぁ。 |
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出版社:NHK出版 |
著者:片岡聡 |
価格:1,000円 |
発行日:2002/10/15 |
僕は、今、サバキに非常に興味を持ってるので、サバキ系の本は、いっぱい持ってています。これもその一つ。この本も、実戦で生じやすそうな局面でのサバキのテクニックを紹介している本だが、最初の局面が、確かに実戦で生じやすそうな形の気がするけど、微妙に作り図みたいな気もするんですよね。(実際、僕の実戦では、そんな局面にめったにならないし。)よって、上の私の中盤戦略ほど、即実戦で役立つというわけにはいかない。そこがちょっとマイナス。でも、いい本であることには間違いありません。 |
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出版社:成美堂出版 |
著者:依田紀基 |
価格:680円 |
発行日:2003/10/20 |
成美堂出版の文庫本サイズのサバキ専門の問題集。全93問。特に不満なし。いい本です。ただ、この本の問題をやってから、すぐ実戦をやると、石を捨てなくてもいいところで、簡単に捨ててしまう弊害が出る(僕だけかも。^^; )ので、同時に、石を取る手筋の問題集もやって、バランスを取りましょう。(笑) |
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出版社:河出書房新社 |
著者:林海峰 |
価格:1,500円 |
発行日:2002/05/20 |
上のほうで紹介した、『コウは怖くない』を有段者向けにした感じの本です。同じように、コウになる定石や攻め合い、死活、ヨセなどの紹介がされているが、当然、全体的に少々、難しいものになっている。あと、この本のほうは、プロの実戦譜を使ってのコウダテの技術の説明に結構、ページ割いて説明してますね。ところが、これが難しい。一回、なんとなく読んだけど、僕はまだ理解できてない。何回も読めば分かるかなぁ。なお、死活のコーナーで、僕の隅のマガリ四目は死の解釈が間違っているということに気が付けたのは、この本のおかげであったりします。 |
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出版社:河出書房新社 |
著者:趙治勲 |
価格:1,500円 |
発行日:2001/10/30 |
コウの技法と同じシリーズの本。ツケに焦点をしぼって、攻めとサバキの手法について解説しています。この本は、難しくて、限りなく三段以上の人向けの本に近い。でも、僕は、わりとツケに関しては、いろいろ研究してるので、今の段階でも、参考になる部分もそこそこある。中国流にボウシして隅にツケる手法とか、シマリに横ヅケや下ヅケする手法とかね。今後、僕がもうちょっと強くなれば、すぐにお世話になる本だと思っている。 |
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出版社:河出書房新社 |
著者:趙治勲 |
価格:1,500円 |
発行日:2003/05/20 |
この本も同じく技法シリーズの一冊。技法ってタイトルについてないですけどね。これは、利かしと利きに焦点を絞って、いろんな解説をしています。これは、完全に三段以上の人向けの本ですね。難しい。僕は、前半の利かしの基本の解説がかろうじて、分かる程度。それ以降は、さっぱり。この本は、しばらくお蔵入りが続きそうです。 |
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出版社:河出書房新社 |
著者:趙治勲 |
価格:1,300円 |
発行日:1998/07/24 |
この本は、いわゆる実戦でのサバキやシノギのテクニックを紹介した本だが、手順がムズいため、考え方は分かる部分もあるんだけど、さっぱり分かりません。今の僕には、せいぜい雰囲気をつかむ程度にしか役に立ってない。もうちょっと死活力をつけて、さらに詰碁で読みの力をつけないと・・・。って全然、ダメじゃん。 |
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出版社:河出書房新社 |
著者:趙治勲 |
価格:1,500円 |
発行日:2002/08/20 |
上のほうで紹介した、コウの技法、ツケの技法、利かしの哲学と同じシリーズの本です。この本は、キリに焦点をしぼって、攻めやサバキについて解説をしている。シリーズ中、この本、一番、難しいですね。今の僕に分かる部分は、ほとんど皆無と言っていいくらい。雰囲気的には、ツケの技法とそう難易度は変わらないんですが・・・。キリには、常に戦いの含みがあるので、ツケより難しいのかな。 |
以下、現在持ってるけど全くの手付かずの本に、
『苑田勇一の打っていい場所悪い場所』があるんですが、これは、いずれ追加します。 |
最終更新日 2004/03/16
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