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 死活の本 現在の登録数 17冊

 ここにはもちろん詰め碁の本も含めます。この手の本は、たくさん出版されてますね。だから、買うのには、困らない。ところが、僕は、全体の本数の割りには、死活はいいとしても、詰碁の本をあんまり持っていないんですよね。 もっと詰め碁やらないとなぁ。(^_^;)

題名:ひと目で分かるポケット詰め碁

初心、初級者向き

ひと目でわかるポケット詰碁200

出版社:日本棋院 著者:日本棋院編集部
価格:800円 発行日:1994/02/10

 入門書を読み終えたら、すぐにも挑戦して欲しい詰め碁の本。基礎編と応用編に分かれているが、応用編は少し難しいので、基礎編のほうを。三目ナカデの基本的な問題から始まって、少しずつ難しい問題が出題されている。分からない問題は飛ばせばいい。基礎編を一通りやるだけでも(もちろん、やればやるほどよいが。)結構、詰め碁の力がつきます。僕も、かなりやりましたね。この程度の詰め碁が解けないと、いくら相手も、初心、初級の人であっても、実戦じゃ全然、勝てません。経験者は熱く語る。(笑)

題名:囲碁詰碁集

初級者向き

囲碁詰碁集―どんどん解ける1・3・5手詰

出版社:山海堂 著者:橋本宇太郎
価格:893円 発行日:1999/12/30

 ひと目で分かるポケット詰碁集よりは、ほんの少しだけレベルが高くなっているが、この本もやさしい詰碁集。全200題で、一手から五手までで解決する問題を集めています。トレーニング編とアタック編に分かれてて、アタック編は、ちょっと手ごたえがあるかなという感じ。やさしい詰碁を解きましょうの問題は、ほとんど、この本から取りました。なお、このレベルの詰碁集は、他にもいいのがたくさん出てるはずなので、特に、この本をお薦めしようとは思いません。問題は、いいんだけど、ちょっと古臭い感じがするんですよね。この本。僕は、当時、他の詰碁集を知らなかったから、結構、やったけど、今なら、多分、他の詰碁集をやると思う。

題名:よく分かる石の生き死に

初級者

よく分かる石の生き死に

出版社:日本棋院 著者:坂田栄男
価格:600円 発行日:1986/01/01

 死活の基本、広さの生き、眼形の急所、欠け目にする筋、ダメ詰まりの怖さを基本的な死活の図で説明している本。なかなか分かりやすくていい本です。詰碁の問題をたくさん解いても、こういう考え方というのは、漠然としか身に付かないので、頭の中を整理するためにも、こういう本は、一回は読んでおく必要があります。なお、死活と詰碁の違いを説明しておくと、死活は、主に実戦で現れやすい形で、たいていの場合、生き方が一つではありません。そして、死活を研究すると、当然、即実戦で役に立つことが多い。それに比べ、詰碁は、たいてい、実戦では出てきにくい形。そして、生き方が一つしかないものです。これだけ聞くと、死活さえ勉強すれば、詰碁をやる必要がないんじゃないのと思う人もいるかもしれませんが、それは違う。確かに、詰碁をやっていても、即実戦で役立つということは、あまりありませんが、答えが一つしかないため、読みの力をつけるためには、死活より詰碁のほうがいいトレーニングになるんです。

題名:九級から一級までの詰碁

中級者〜

九級から一級までの詰碁

出版社:成美堂出版 著者:戸沢昭宜
価格:1,000円 発行日:2000/04/20

 文庫本サイズ(ちょっと厚いけど)で、便利な詰碁の本。この本、僕のお気に入り。問題が級別に分かれていて、非常に取り組みやすいのがよい。ちなみに、現段階の僕は、5級までの詰め碁は、すらすら解ける。4級で、全部解けるけど、ちょっと時間がかかる。3級で、時間かけても分からないのが時々あるという感じ。実際の棋力のレベルより、ちょっと問題が難しいような気もします。(僕の詰碁の力が足りないという見方もあるけど。(^_^;) )

題名:強くなる実戦死活

中級者〜

強くなる実戦死活

出版社:日本棋院 著者:坂田栄男
価格:600円 発行日:1994/04/15

 基本死活の隅の26型。辺の26型。定石後の形で生じそうな10型をかなり丁寧に解説している本。結構、いい本だが、僕は後で紹介する基本死活事典(上)を持っているので、この本、あんまり必要ないので、買ったのはいいが、ほとんど読んでない。

題名:基礎死活の独習法

中級者〜

大竹英雄の基礎死活の独習法

出版社:誠文堂新光社 著者:大竹英雄
価格:1,800円 発行日:1998/09/13

 この本は、死活の基本になることを、まず言葉で説明し、それから、例題で説明。そして最後に、練習問題。というパターンの繰り返しで構成されている、まるで学校の教科書のような作りの基本死活の本です。意外と勉強しやすい。けど、この本も、基本死活事典(上)を買ってからは、あまりやらなくなった。半分くらいまでは、まじめにやったんですけど。

題名:死活と攻め合い

中級者〜

死活と攻合い

出版社:河出書房新社 著者:加藤正夫
価格:1,262円 発行日:1996/08/26

 その昔、殺し屋と呼ばれていた加藤正夫プロの死活と攻め合いの本。この本は、一つだけいいと思ったところがある。いくつかの囲碁の格言をもとにして、死活と攻め合いの説明をしているところ。これは、他の死活の本には見当たらないアプローチの仕方で、面白いと思った。しかし、後は、全体的に読みにくい(文字が小さい。問題を狭いスペースに詰め込みすぎなど。)本なので、この本は、あまりお薦めできません。

題名:基本死活事典【上】

中級者〜

基本死活事典〈上巻)

出版社:日本棋院 著者:趙治勲
価格:2,200円 発行日:1996/12/20

 この本は、名著中の名著だと思う。買って絶対、損しないと言い切る自信があります。隅と辺の基本死活、合計200型以上にそれぞれ、解答の変化図が、簡単なものでも最低3つ、普通は7つ付いてますので、まさにタイトル通り、死活の事典として使えます。実戦で分からなかった死活があった時なんかは、ものすごく頼りになりますね。実戦で現れるような隅や辺の死活は、まず間違いなく載ってますので、自分だけの力で、死活の検討をすることが出来ます。なお、おまけとして、一番最後に、隅や辺の荒らし方というのも付いてます。これも意外と使える。

題名:新・早分かり死活小事典

中級者〜

新・早わかり死活小事典

出版社:日本棋院 著者:日本棋院編集部
価格:900円 発行日:1993/09/10

 この本もなかなか良し。ポケットサイズの本で、基本死活事典【上】に比べれば、型の数は少なく(それでも150型)、変化図も少なめですが、持ち運びに便利で、ちょっとした合間の死活暗記用の本として、使えます。(死活は、詰碁のように読みの鍛錬をするためのものではないので、暗記するのは有効。) この本で死活を覚えて、有段者になった方もおられるようです。ただ、僕は全然、覚えてなかったりするけど。(爆)

題名:基本詰め碁100題

中級者〜

基本詰め碁100題

出版社:日本文芸社 著者:石田芳夫
価格:800円 発行日:1999/07/20

 問題が、初級、中級、上級、腕試しと分かれていて、計100問。本のタイトルは詰め碁となってるが、わりと実戦死活を意識した形の問題が多く、いかにも詰碁っていう感じの問題は少ない。(しかし、解答の筋は、やっぱり詰碁っぽいのが多いかも。)1ページに1問。解答に変化図が3つ。良くも悪くもない標準的な詰碁集で、買って損することはないと思います。僕も、上級になりたての頃、よくやりました。なお、本の中身の棋力の目安は、初級の問題が、4〜5級向きの問題という感じです。この本、僕は、初心者の頃、買ったんですが、その頃、当然、分かるはずもなく、もの凄く難しい本に見えましたね。この本を見るたび、なつかしい感じがします。

題名:初段合格の死活150題

中級者〜

初段合格の死活150題

出版社:日本棋院 著者:日本棋院編集部
価格:740円(税込み) 発行日:2001/11/20

 これは、手筋・攻め合いの本のところでベタ褒めした『攻め合いの達人』と同じシリーズの本ですね。この本もGOOD。最後の20題くらいは、ちょっと難しい問題が続くが、本の題名どおり、初段を目指す級位者のための死活の問題集という感じです。とはいえ、初段の人でも充分、勉強になる本だと思います。レベル的には、六段挑戦の実戦死活や強くなる実戦詰碁100と比べると、1、2ランクはレベルが低いと思われますが、なにせ問題が150題といろんなパターンの問題が用意されているため、難しめの問題と出題されているものが一目で解けることも結構あるでしょうが、逆に簡単とされている問題が、分からなかったりもしたりしますからね。(死活は、たとえ難しい問題でも知っていれば、一目だが、知らない形は、簡単でもなかなか分からないものでしょ?) 問題は、1ページに1問。解答に変化図は、3つ。問題数が150題。おまけに値段は、740円と安価で、文庫本サイズで読みやすい。とにかく悪い点が見当たりません。

題名:六段挑戦の実戦死活

中級者〜

六段挑戦の実戦死活

出版社:棋苑図書 著者:趙治勲
価格:922円 発行日:1999/12/25

 この本は、タイトルを見るとひいてしまうが、中身は中級者からでも出来る死活の問題集。六段挑戦となっているのは、簡単な死活問題に、時間制限がついているから。30秒で解ける死活、1分で解ける死活っていう感じでね。だから、これを気にしなければ、級位者でも全く問題ない。(ホントに、こんな問題、たったそれだけの時間で解けるのかよ。とは思ってしまいますが。^^; ) 問題は1ページに1問。解答も1ページを使って、変化図が4つ。非常に取り組みやすい死活の問題集となってます。なお、中級者からでも出来ると書いたけど、ホントに全編通して、適度にこなせるのは、初段くらいの力がいると思います。今の僕で丁度いいし。3回、一通りやりました。

題名:強くなる実戦詰碁100

上級者〜

強くなる実戦詰碁100

出版社:日本文芸社 著者:大竹英雄
価格:800円 発行日:2003/01/20

 この本は、詰碁とあるが、完全に死活の問題集。問題は、1ページに1問、解答には、変化図が3つ付いています。難易度は、全体のレベルは、六段挑戦の実戦死活より、ちょっと低いが、最低レベルの問題は、ちょっと高いという感じ。よって、上級者〜としました。六段挑戦の実戦死活をやった後だと、少し簡単に感じるかな。でも、これも、いい本だと思います。ただ、この本、全100問中、5問くらい、最善を尽くせば、死んだり、コウになったりしない問題、つまり、手筋のみを問う問題が混ざってました。別に、それが悪いとは思わなかったけど、そこだけ、ちょっとおやっという感じがしました。

題名:実戦の死活150

上級者〜

実戦の死活150

出版社:築摩書房 著者:武宮正樹
価格:1,200円 発行日:1994/05/25

 この本は、あんまり人にはお薦めできないなぁ。本の中身は、30秒の死活(50題)、120秒の死活(50題)、実戦でよく出来る死活(25題)、腕だめしの実戦死活(25題)、計150問の問題があって、全体的なレベルは、六段挑戦の実戦死活と同じくらい。でも、上に挙げた分類のうち、実戦でよく出来る死活と腕だめしの実戦死活は、1ページ1問、正解の変化図が3つ付いているんですが、30秒の死活と120秒の死活は、1ページに2問、正解の変化図が2つと、ちょっと不親切なんですよね。丁寧な解説より、問題数のほうを優先した感じかな。また、出題の仕方も、だんだん難しくなるんじゃなくて、途中に突然、難しい問題があったりするのもマイナス。死活の本を一冊でも多くやりたいと思っている人以外は、買わないほうがいいですね。この本は。問題のレベル的には、六段挑戦の実戦死活と同じくらいだけど、不親切な点があって取り組みにくいので、上級者〜とした。

題名:三段合格の死活150題

上級者〜

三段合格の死活150題

出版社:日本棋院 著者:日本棋院編集部
価格:740円(税込み) 発行日:2002/02/05

 初段合格の死活150題の続編。よって、本の構成については、全く同じですから、述べることは何もない。それで、気になる難易度のほうは、まず、初段合格の死活150題の70〜80題目の問題が、一番、最初にきている感じですね。従って、だいたい、この本の70〜80題目の問題までは、初段合格の死活150題とそんなにレベル差はないかな。と思わせるのだが、中盤以降は、かなり手ごたえのある問題が続きます。(特に100題目以降。古典詰め碁の問題や一合マス系の死活の問題などが出題されている。)総合的に見て、六段挑戦の実戦死活より確実に難しいですね。三段の名は伊達じゃないという感じ。この本は、初段合格の死活を解答を見ずとも、90パーセントは、答えが出せるようになってから挑戦しましょう。最低、そんなレベルじゃないと多分、最初だけで、すぐに途中で挫折することになると思います。僕は、この本、一通りやってみたが、最低、5回はやらないと、この本をマスター出来ないような気がします。

題名:六段合格の死活150題

三段〜

六段合格の死活150題

出版社:日本棋院 著者:日本棋院編集部
価格:740円(税込み) 発行日:2002/06/10

 三段合格の死活150題の続編。攻めの部が80問、守りの部が70問という構成になっている。最近、読んだ死活の本は、全部やってから、ここに書くことにしてるのだが、この本は、攻めの部をやっただけで、どういう本か分かりました。当然といえば、当然だと思うが、むちゃくちゃ難しいです。自力で解けたのは、80問中、10問あったかな。(^_^;) 本の中には、特に記してないものが多いが、ほとんどは、古典詰め碁のやさしいほうの問題のような気がします。結局、古典詰め碁は、避けては通れないということなのか。それにしても、僕がこの本をやろうとすると、問題を考える。 → 分からないので答えを見て考える → なるほどと納得して、暗記。(のつもり。) → 次の問題に進む。 の繰り返しになってしまうのだが、こんな勉強法で死活力のアップに繋がるのだろうか? やらないよりは、ましだと思うけど。。。 後日、守りの部の問題も全部やってみたが、守りの部は、なぜか攻めの部よりワンランクは、簡単だと思いました。僕でも解答見なくて分かったのが結構、あったし。僕は、殺すほうが苦手ってことなのかなぁ。

題名:基本死活事典【下】

四段〜

基本死活事典〈下巻)

出版社:日本棋院 著者:趙治勲
価格:2,300円 発行日:1996/12/20

 本の作りは、上巻と同じだが、内容は、うって変わって、詰碁の三大古典、玄々碁経、官子譜、碁経衆妙から問題を抜粋し、それらの解答と変化を詳しく研究している本となっている。というわけで、この本、むちゃくちゃ難しい。はしがきには、やさしい問題を優先して選んだと書いてあるんだが。(これで簡単なわけね。)僕は、以前、碁経衆妙に挑戦しようと思っていたので、難しいの分かってて買ったが、今となっては、全く不必要な本になってしまいました。(^_^;)

最終更新日 2004/05/10