9.コスミツケに一間トビの三々入り >

9-2

 白サガリ その1

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 このコスミつけに一間トビの三々入りには、このサガリが本手です。(もちろん外の黒に攻めが利く場合のお話。)この定石は細かい変化が多く、少し難しいのですが、それだけに、この定石をマスターさえ出来れば確実に強くなれると思われます。(実は、現時点、私もよく知らないので、まとめるのが楽しみです。(^_^) )
 なお、この定石は変化が多いため、第1の分岐点、黒の5手目でコスミかハイかで、前者をその1の型、後者をその2の型としました。
 それから、初めて、この三々入りを覚える人は、このコスミのほうがお薦めです。実はハイのほうが有力なのですが、変化が多く難しいので、まずは、このコスミの変化を覚えたほうがよろしいかと思います。(僕もそのつもり。)

サガリ定石共通
の分かれ
 

白は隅から上辺にかけて先に損をするが、その代償で得た外勢は強力。右辺の黒への攻めをみて互角。(逆にいうと、右辺がすでに攻められない場合は、白、悪いです。)

この型の分かれ

黒の5手目のコスミは、荒らしは、そこそこに隅で早めに生きようという意図から打たれます。黒は小さく生きることになるので、下がった型にしては、白の外勢もそれほど大きくならない。ただし、黒は後手。


【白6でQ17の出について】

 白としては、このQ17の出で黒をいじめたいところですが、それは、以下の手順で失敗に終わります。これは、この定石を使う以上知っておかなければいけない変化の一つでしょう。


【黒5でQ17の継ぎについて】

 定石にはない継ぎですが、これでも黒は生きられるということは覚えておいて損はないと思います。


ここから先は、私の知識だけでは、理解できないことがありましたので、makoさんからお知恵を拝借して作成しました。ありがとうございました。

【黒9でS17のサガリについて】

 ただし、確かに上の図は、黒生きなのですが、のちのちのことを考えるとR18のコスミよりは劣ります。下がった図とコスんだ図のその後のことをそれぞれ考えると、それは、はっきり理解出来ます。

《下がった場合の図について》

《白の出の後のハネが白の片先手である理由》

《コスんだ場合(基本図の通り)の図について》


【定石のその後について】

 この定石では、白は、先に損をすることになるので、必ず、そのあとに、その代償を右辺の黒を攻めることによって得なければなりません。なお、それが出来ない人は、そもそも、この定石を使うのはやめたほうがいいです。

 攻めの相場は、こんな感じです。

 ところで、攻め云々より、サガリの意味が分かってない人がいるかもしれないので、それの解説を付け加えておきます。