第2型 封鎖
第1型ともに、実戦で使える機会が多いツケコシの基本手筋として、本型の封鎖が挙げられでしょう。これも忘れてはいけない筋です。僕なんかも実戦で割と多く使いますね。
本図は、白が白1とケイマに滑ってきたところです。黒は手筋を放って、白を封鎖して下さい。ただし、中央は黒の勢力でシチョウは常に黒良しとします。
では、検討に入りましょう。
これが正解
以上で、本型の検討についてはおしまいですが、この形は、実戦でも非常によく出てくるので、類似形の問題もいくつかやって、これを機会に完璧にマスターしてしまいましょう。全部で4問、次の例題も考えてみて下さい。
全問、楽に解けたでしょうか。では、解答とその変化図です。
これだけやれば、ツケコシで封鎖する筋は、かなり自信がつくでしょう。以上で終了。と思ったのですが、もう一つだけ、どうしてもやっておきたいことを思い出してしまったので、もう一つだけ付き合ってください。
以下の図は、星の二間高バサミの代表的な定石(トビから滑る)が一段落したところです。このあと、黒から定石後の手段として、白の上辺進出を止める手順があります。(いわゆる第2次定石ですね。)さて、どうすればいいでしょうか?
二間高バサミについては、このくらいにしておきます。そんなコーナーじゃないから。
最後に。このツケコシで封鎖する手筋は、自分も固まる変わりに、相手も固めてしまう点には、注意して下さい。どういうことかと言えば、ここでやった封鎖の問題はすべて、相手の石を生かしても構わないという発想からツケコシを打っているのです。ですから、実戦では、たとえツケコシの筋が見えたとしても、相手の石が生き形でない時には、それでいいのか充分に考える必要があると思います。
以上で長くなりましたが、第2型を終了します。