【1】腹ヅケの基本手筋
第5型 先手でシメツケ
シメツケとは、捨て石を用いて、相手の石を凝り形に導く手段。石を取る基本手筋のところでやったシボリとは、ほぼ同義語ですが、多少ニュアンスが違います。シボリは攻撃的な意味で相手の石を団子にする、シメツケは相手を凝り形にして外勢を得るって感じで使われているかな。
で、そのシメツケなんですが、腹ヅケが使われることがよくあります。
黒のサガリに白が押えたところ。次は黒番。先手で上辺の形を決めて下さい。
では、検討に入りましょう。
検討図その1 M17のマガリについて
続きです。
検討図その2 M18の腹ヅケについて
これが正解
これが正解
本型の腹ヅケについては、これで終了です。なんか物足りませんね。というわけで、恒例の横道にそれることにしましょう。(最初からのそのつもり。(^^) )
本型の問題図は、黒のサガリに対して、白も外から押えたあとの話でした。これに対して、黒が下がった場合には、白は、先手でシメツケられるのを嫌って、外にコスむ変化もありますので、その変化を少しやってみ ることにします。
続きです。
あともう一つ。この問題は、そもそも第一手目に下がっているのが、黒の捨て石の手筋なのですが、これをやらないとどういうことになるかもやってみます。
最後に。本型の腹ヅケは、石を取る基本手筋のオイオトシ第7型の腹ヅケと石が取れない点は違いますが、相手の手数を縮める急所になってる点は同じ ですね。攻め合いの時など、非常に使える手筋でもあるので、しっかりと理解するようにして下さい。
以上で第5型は終了とともに、腹ヅケの基本手筋も終了とさせて頂きます。