【1】腹ヅケの基本手筋
第2型 両シノギ(シチョウとワタリ)
シノギとは、攻められて苦しい石を損しないように治まること。言葉でいうのは簡単だが、それは容易なことではない。特に同時に2つ以上の狙いをもって攻められた時には、飛躍の手筋が要求される。本型の腹ヅケは、その飛躍の手筋に属します。なお、こんなふうに書くと、こんなの知らなくてもいいよと思う人がいるかもしれませんが、この腹ヅケも実戦でよく登場するらしいので、知っておいて損はないと思います。
黒番。白の2つの狙いを同時にかわして凌いで下さい。
では、検討に入りましょう。
検討図その1 問題外の手について
検討図その2 N17のオサエについて
続きです。
検討図その3 P18のハネについて
検討図その4 O18の腹ヅケについて
これが正解
これが正解
最後に。これは、まさに手筋という感じの腹ヅケではなかったでしょうか。第3型、第4型では、これと同種の腹ヅケをやる予定です。
ところで、この腹ヅケ、本には、実戦でよく出てくるとは書いてあるんですが、僕自身は、実戦で出会ったことないんですよね。(^_^;) なぜでしょうか。この筋に気がつかないだけなのかなぁ。
以上で第2型は終了です。