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【3】オイオトシの基本手筋

オイオトシの基本の基本

オイオトシ(追い落とし)も忘れてはならない石を取る基本手筋の一つ。トントンと調子良く石を追いかけるところから、別名トントンとも言われています。ゲタやシチョウに比べて、辺や隅で生じやすいので、特に、ヨセや死活の場面では、かかせない手筋ですね。

では、恒例のオイオトシの原型をみて、その特徴を考察してみましょう。これ、役に立ってる人、いるか分からないけど、まず、これからやらないと話が進まないので。

追い落としを説明するための図その1

ところで、上の図のオイオトシは、単純なものですが、実は、例外といってよく、通常のオイオトシは、以下の図のようなものです。

追い落としを説明するための図その2

この二つの図からオイオトシについて、次のようなことが挙げられます。

  1. オイオトシは、一部の例外を除き、十中八九、捨石を利用してダメヅマリに導くことによって石を取る手筋と言えます。その代表的なものが、ホウリコミです。ここではやりませんが、キリがその役目を果たす場合もあります。
  2. 見事に全ての石を取れれば、実に痛快な手筋ですが、実際には、相手が正しく応接すれば、全ての石を取れる場合というのは、めったにありません。また、逆に言うと、オイオトシを狙われた場合は、出来るだけ被害を最小限にとどめることを考えることが大事といえるでしょう。

それから、もう一つオイオトシの特徴としては、そのバリエーションが豊富なところも挙げられるかもしれません。ですから、今からどうやってまとめていこうか苦慮してます。(-_-;) 例えば、ここでは名前しか挙げませんが、有名なもので、 『 鶴の巣篭もり 』、『 オシツブシ 』、『 石塔シボリ 』 などは、オイオトシの一種と思われます。また、通常のオイオトシと言われるものでさえも、ホウリコミが常用の筋とはいえ、ただ、ホウリこむだけでは、ダメなことが多く、どのタイミングで、どこにホウリこめば、オイオトシになるのかが、まちまちです。応用範囲が広い手筋とも言えそうです。

今回は簡単ですが、以上で、オイオトシの基本の基本について終わります。

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