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【2】シチョウの基本手筋

第5型 見合いの手法(キリ型)

シチョウに限ったことではありませんが、一直線に露骨に石を取りにいったのでは、大抵の場合、相手に守られたり、逃げられたりして失敗します。特にシチョウなどは手筋自体は単純なので、相手に読まれやすくなおさらのことです。そこで、シチョウを成功させるための手法として、見合いの手筋があります。

小目のツケヒキ定石から派生した形です。上辺の黒3子を救って下さい。なお、シチョウは常に黒良しとします。

問題図

では、検討に入ります。

検討図その1 L18の這いについて
俗筋変化図その1
検討図その2 N15のアテについて
俗筋変化図その2
検討図その3 M16のキリ
これが正解
正解変化図その1
続きです。
正解変化図その2

本型は言わば、切りから押すことによって見合いにするキリオシの手筋と言えます。あと、これのレパートリーとして、以下のようなものがあります。いずれも見合いにしてシチョウに取る手筋です。

# キリノビの手筋
キリノビの手筋の紹介図
# キリアテの手筋
キリアテの手筋の紹介図

前型までのグルグル回しに比べると、この型は、かなり地味なものかもしれません。しかし、実戦では、こうした地味な手筋のほうが技が決まりやすいし、また効果的なことが多いのも事実です。手筋を覚えたての頃は、つい、華やかな手筋に目が入ってしまいがちですが、こうした地味の手筋を知って積み重ねいくことも大切なことだと思います。

以上で第5型は、終了です。

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